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ひっそりと楽しみに…

昨日の友人たちとの飲み会
『みんな生きてて良かった!この3年間を取り戻そう会』は楽しかった〜🥰

50歳過ぎたので幹事が用意してくれた💖

楽しい話から愚痴や健康の話、ざわざわした話など色々話した。

なかなか会えずに、少し間が空いてもすぐに昔のようにみんなでわいわい笑いあえるのがいいよねぇ。
ホントこの仲間たちは私の宝物💖


久々にカラオケに行ったけど、ホント歌えなくなっていたので、後半はみんなでおしゃべりタイム。

カラオケのシステムもよくわからなくて、グダグダしてたら店員さんが「サービスしますよ」と言って割引きしてくれて、さらに1時間サービスしてくれた。

ラッキー✌️

私はアルコールを飲まなかったけど、今日はなんだかダルくてほぼ1日ダラダラ、ウトウトして過ごした。

ダラダラとTVerを観たら『初恋の悪魔』をやっていた。

いいよねぇ。
初恋の悪魔💖

過去に書いた記事がこちら。

たぶん、映画『怪物』を上映してるからだと思っていたら、7月からの新しい土曜ドラマの放送に向けての記念配信とのことだった…。

まぁ、理由はなんであれ、『初恋の悪魔』がまた観れるのは嬉しいことだ。

だけど、不思議なもので、あんなに好きだったのに、意外と色んな箇所を忘れているものだ。

あれ?犯人誰だっけ?
あー、確かあの人…だけど、なんでだっけ?
ところどころ曖昧なのだ。

まぁ、新鮮な気持ちで観てみるのもいいものだし、覚えているところは「あぁ、ここのこの部分があれに繋がるのか」と伏線回収しながら観ることもできる。

いやぁ。
それにしてもやっぱり坂本裕二さんの脚本は面白い。

『大豆田とわ子と三人の元夫』
『カルテット』
『最高の離婚』
『Mother』
『Woman』
『anone』
『それでも、生きてゆく』←これはちゃんと全話観れてないんだけど…。
『花束みたいな恋をした』
『スイッチ』

他にも色々。
あげたらキリがない。

男女のちょっとしたズレ。
価値観のズレ。
世間とのズレ。

キャストも魅力的な人が多くて、めんどくさい人たちなのに、愛おしく感じる。
そして、妙にリアルに感じられて、ありそでなさそでなさそでありそうな世界観。
話自体は自分の住む世界と違う設定であることが多いのに、なぜか共感してしまう。
そして、笑って泣ける話が多い。

ってなわけで、明日、私は坂本裕二さん脚本の『怪物』を観に映画館に行ってくる。

こちらは、監督が是枝裕和さんというのも観たい理由のひとつ。

このタッグ凄すぎる。

『誰も知らない』
『そして、父になる』
『万引き家族』

是枝監督の作品は、全て観ているわけではないけど、これらが好き。

社会の片隅で起きた部分を切り取ってフォーカスしてるような、そんな場面を垣間見せてくれているようなそんな世界観が好き。

映画やドラマは、起承転結というのがあって、何か事件が起きたらそれを解決するというのが多いかと思う。
全てではないけどね。

犯人がいたら、捕まえるとか、地球が滅亡の危機とかだったら、それを阻止するためにヒーローたちが頑張って止めるとかね。

悲しい話も含めて、何かしらこれがこうだから、こうなるみたいな感じになるものだと思う。


だけど、是枝監督のものは、切り取りの部分をクローズアップしているから、その前後がない。
と、私は思っている。


ないわけではないけど、わざわざ描かない。
そんな含みを持たせてる部分も好き。

あー、そうだ。
坂本裕二さん脚本だけど、『初恋の悪魔』でも結局わからないまま終わった部分があった。
松岡茉優さん演じる摘木星砂ちゃんの過去に関する部分。
ここも明かさないまま終わったのを思い出した。
いい意味でモヤッとさせてもらえた。

これが私の中では心地よかった。

是枝監督も『万引き家族』の中で松岡茉優さん演じる亜紀に関してもいい意味でモヤッとさせてもらった。

なぜ亜紀は本当の親の方と住まずに樹木希林さん演じる初枝と一緒に暮らしているのか。
わからないまま。

さらに、初枝が亜紀の親から受け取っていたお金。
亜紀には受け取っていたことだけが伝わり、それを使わずにタンスに隠していたことは亜紀には伝わらないまま終わっている。
亜紀が知ることなくそのお金は使われてしまう。
その真相を亜紀は知ることなく、初枝が自分の親からお金を受け取るために一緒にいたのかも…という疑念を持ってモヤッとしたままになる。

ドラマや映画ではスッキリしたいところもあるけれど、あえて描かない方がリアルに感じられることがある。
だって、現実社会では知らないままのことが多いから。
「実はこうだったのよ」という種明かしをすることなく時が過ぎたり、人が通り過ぎて行くことはよくあることだ。

真実なんて知らないまま過ぎてしまうことが多いものなのだ。
だから、映画でも全て『知る』ことなく過ぎていった方が私はリアルに感じられるのかもしれない。

加えて、是枝監督は、子どもたちの演技をリアルに見せるために台本を渡さず、その場でセリフを与えて素のリアクションに近い演技をさせるというのを見たことがある。

だから、余計リアルに感じるのかもしれない。

とは言え、是枝監督が描く世界は、私の住む世界とは少しかけ離れている世界のことが多いように感じる。

『万引き家族』でいえば、どちらかというとその家族が犯した事件をニュースで見て、勝手な想像をしてあーだこーだいう側の人間。

安藤サクラに向かって正論を述べる警察側の人間。
「産んだらみんな母親になれるの?」と聞かれて、なんの疑いもなく
「当たり前でしょ」と答えてしまう側の人間。

そんな気がするのだ。

だけど、そちら側の世界をリアルに感じる。
全てではないけど、少しわかる気がする。

あちら側とこちら側と分けて考えるなんて、嫌だけど、きっと私はそう思って生きていたんだろうなと思わされてしまう。

それが是枝監督の作品。

だけど、その社会からはみ出してしまったそちら側を正義にするつもりもない。
もちろん、こちら側も。

被害者や加害者にするつもりもない。

そちらの世界や生活に同情したりせず、肯定もしないし、否定もしない。
そういうふうにフラットな気持ちで垣間見たい。


『万引き家族』で花火を見ようとするシーン。

どこかで花火大会があって、音はする。
だけど、家から見ようとしても周りに高いビルなどあって全然花火が見えないシーンがある。

そういう、街や時代から置いて行かれてしまった人たち。

そこの人たちの何気ない日常を切り取った是枝監督の作品。

私側から見たら非日常と思われる、日常を送っている彼らの生活を垣間見たいと思ってしまう。

安藤サクラ側の人間の気持ちを知りたいと思ってしまう。


明日観る『怪物』もスッキリとした答えは出ないかもしれない。

私に知ることは出来ないかもしれない。

だけど、感じてきたいと思う。


『Dr.コトー』の時のように、楽しみにしすぎると、また骨折して行けなくなるかもしれないから、ひっそりと楽しみにして行っておいでと、友だちに言われたので、気を引き締めて明日行ってこようと思う。


キャストもこれまた魅力的な人たちばかり。
安藤サクラさん始め、田中裕子さんに、永山瑛太さん。
楽しみだ。
おっと、ひっそりと楽しみだ。


最後までお読みいただきありがとうございます😊

しあわせをありがとうございます💖
うちなる平和を💕
シュカポン🐼

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