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すべり台の上、夜風で流れる髪

ホームセンターの軒先に並んだ
葉ボタンや南天を見ていると
クリスマスより先に正月を思う

店内へ入ると、クリスマスツリーのセットや
昔ながらのオーナメントが
電飾に囲まれ、冬の風物詩となる

公園のすべり台の上から空を仰ぐ
クリスマスも正月も感じない星の動き
冬だなってことぐらいは
外気の冷たさが教えてくれる程度で

昼間に行ったホームセンターを思い出す
他人の気持ちなんて
あんなに分かりやすいものじゃない
なのに、見えやすいものだけで判断される

じゃ、わたしはどうかと言えば
やっぱり言葉や字面に左右されて喜怒哀楽が揺れる

すべり台の上、夜風で流れる髪
350mlのビールを半分、一気に飲み込み
勢いのまま、傾斜に身を任せた

#kei02
#エッセイ #詩 #創作 #夜風