春馬くんがどんな人であったのか知りたくて～PartⅢ
早い梅雨明けだったはずが、最近また空がｸﾞｽﾞｸﾞｽﾞしている。
まるで不安定な私の心のよう。
もうすぐ２年。
作品の中だけでなく、素の春馬くんがどういう人だったのか知りたくて検索し続けた日々。
その中で得た、春馬くん所縁の方が語る春馬くん像。忘れたくない。
だから、備忘録として綴ってきた。
今回は、20代半ばくらいの春馬くんを集めてみた。
春馬くんを知りたくて
俳優でダンサー 萩原悠さん
こちらは、２０代半ばというよりは、もっと若い頃の所縁の方。下記もれていたので、今回紹介させていただく。春馬くんとは「昔の仲間」であり、土浦出身。おそらくつくばアクターズスタジオ時代の友人なのかな。
（前略）
昨日
ブログをアップしてから
こんなにも
皆様に読んでもらえるとは
思ってもいなかったので
驚いております。
春馬の偉大さ
そして凄さ
そして
どれだけ愛されていたかを
改めて実感しました。
ニュースでも
地元土浦での上映が流れたり
なんだか誇らしさもあるけど
やっぱり
寂しさもあって。
でも
Twitterやブログでの
皆様の反応をみて
こんなに愛されていてこんなに温かい人たちがいて
こんなに好きだと言ってくれる人たちがいる
本当に
昔から
みんなの中心で
愛されていて
大人になってからは
それがより一層で
なんだろう…
皆様
本当にありがとうございます。
僕が言うことでもないし
言う立場でもないけど…
こんなにも
彼を愛してくれて
ありがとうございます。
（後略）
この方、この日以外にも春馬君への想いをたくさん綴ってくださっている。やはり、実際に春馬くんと接していた方の悲しさ、悔しさは、そうそう癒えるものではないのだな、と思った。
行定勲監督
2021年7月18日に、横浜シネマリンで開催された『真夜中の五分前』1日限定追悼上映の後のトークイベントの様子。
（前略）
実際の三浦春馬さんはどんな人だったかの質問に対してーーー
行定 いい意味で甘えん坊でしたね。だからすごく甘えるのが上手？甘えん坊なふり？甘えん坊なふりをしていることも含めて、男らしいと思っていました。男の子だとか、男になったり。責任感強いですから、すごく争いことがたぶん嫌なんです。で、中国の現場っていうのは、日々争いごとでしたね。僕はもう怒りまくって骨を折りました。
（中略）
それでものすごくもめて、春馬は現場に行ってわかるわけですよね。でそこの中に、自分のいら立ちをまた更にプラスアルファさせたら、たぶん崩壊してしまいますよね。で、僕が矢面に立って、もめているわけでしょ。で彼はやっぱり距離を取るわけですその時。もう程よい距離、本当に見事なくらい程よい距離の全体が見渡せる場所に大体彼はいる。で僕がたぶんツイッターか何かで一回上げた写真があって、何か変な壁の上にぽこんと座っている。春馬と僕が下で撮っている写真、あれ唯一、現場中で撮った写真なんです、二人で。であの時もう、あの前の瞬間、超怒りまくった後で、とんでもないことが起こってたんですけど。
（中略）
もう怒ったあと、パッと見たら春馬が上の方にいるんで、そこに寄って行って、ごめんね、って言って、俺も怒っちゃったけどさ、って言ったら、いやまあしょうがないですよね、これも中国だと思って、楽しみましょうよ、っていうような感じの、まっ楽しみましょうとは言わない、もうちょっと気遣いな言葉を彼は言うんだけど。それで、じゃ写真でも撮るかって言って撮ったのが唯一あの写真で。あの時も本当に何が起こっているんですか、みたいな。わかっているんですよ全部、見ていることは、で俺に全部ガス抜きさせて、まあまあまあでもこれも中国ってことですよね、っていうような、なんかこう若かったけど、彼自身はこれも一つの面白みだよ、みたいな。でも裏ではすごく怒りがあったと思いますよ、思い通り行かないから。ただまあ思い通りに行かないのが人生だと思っただろうし、だからそういう、いい奴でしたよ。
（後略）
この中で、行定監督は、当時のロケの様子や春馬くんのことをたくさん語ってくださっている。是非、ブログをご一読願いたい。
映画情報サイト「映画の森」主宰 遠藤安さん
映画公開時、早稲田大学でのトークショー（『真夜中の五分前』DVD特典映像にもあるトークショー）を取材した時のことを呟いてくださっている。
7年前の今頃、早稲田大学で日中合作映画「真夜中の五分前」のトークを取材した。三浦春馬は凛として明晰で、透き通るようだった。会場の留学生に「中国でコミュニケーションに限界は感じなかったか」と聞かれ、「僕が突き放してしまったら、ビジネスとして駄目なる」と答えたことを、今も覚えている。 pic.twitter.com/L1XXH5rLm0
— 遠海安 (@AnneTohmi) December 20, 2021
スタントコーディネーター 田渕景也さん
『アクションサミット』に参加したアクション監督、アクション・スタントコーディネーターの方々で、『進撃の巨人』での春馬くんのアクションの凄さを語ってくださっている。
（前略）
横山：田渕さん、（『進撃の巨人』撮影時は）三浦春馬さんはどんな練習をしてらしたんですか？
田渕：今の日本のスタントマンは分かっておいたほうがいいと思うのは、「みんなは彼（三浦）に勝ってるのか？」ということですね。これだけは言わせてください。今、日本ではワイヤースタントをいっぱいやってますけど、ぼくはちょっと「やりすぎたことが間違っている」と思ってるんです。ハーネスを付けて、天井に吊られて、（ワイヤーに）テンションがこう掛かって、吊られるからこういう動きをしなきゃいけない。そういう、スタンドイン（※編注：俳優の代わりに動きをテストするスタントマン）の見せ方が、たぶん彼（三浦）にとってはNOだったんですね。
谷垣：（動きが）ワイヤー合わせになってるということですね。
田渕：そう。スタンドインが「カメラに合わせるだけだろう」という見せ方をしていたのが、彼らに火をつけたと思うんです。彼らがやる動きの自由度は、誰にも真似できなくてスゴイですよ。ワイヤーが切れることなんてまず考えないし、落っこちて、マットがあろうがなかろうが関係ない。自分自身の動きをやるだけだから、ほぼ一発OK。しかも、ノーテストでやっています。「スタンドインである程度引き手の練習だけはしたんだけど。三浦くん、どうしよう？ 一発でカメラ回してみようか？」と言って、実際にやったら誰も勝てなかった。
（後略）
「三浦春馬や佐藤健の意識の高さ、低予算と大作映画の違いまで……アクション監督たちが語りまくる『アクションサミット』レポート前編」
女優 戸田恵子さん
２０１５年の『地球ゴージャス GALAコンサート』で春馬くんとご一緒されたとのこと。
（前略）
多分５年くらい前になると思うけど、地球ゴージャスのガラコンサートで私は初めて三浦春馬くんと同じステージに立ちました。芝居、歌、ダンス、三拍子揃った上にお顔もルックスも抜群で、とてもよく覚えています。
終演後の楽屋で「いつか同じ舞台でお芝居できるように頑張ります」と春馬くん。
「何をおっしゃいますやら！その言葉そっくりお返ししますよ」なんて話していたら、そこに、
その日客席で観ていた城田優くんが、春馬くんを訪ねてきて何やら楽しく会話した記憶が、昨日テレビを観ていてまざまざと蘇りました。
仲良しだったんだね２人は。
昨夜の優くんの心中、いかばかりかと…。
地球ゴージャスをはじめ、春馬くんの舞台はたくさん拝見してますが、中でも渾身の「キンキーブーツ」は忘れられません。
あの舞台、春馬くんが出てきた瞬間、おおー！完璧に腹くくって出てきたな！と思いました。芝居、歌、ダンスはもちろん、意気込み、意欲、抜きん出て素晴らしかったです。
あれから何年経っても、いつお会いしてもピュアすぎる春馬くん。
謙虚にして驕らず！
わたしは見習わなくては。
（後略）
リサイクル恵一 三木恵一郎さん
一般の方なのだと思うが、春馬くん行きつけのお店の方なのかな。
:
今まで
色々な人と出会いましたが、
彼ほど人を気遣う人はなかった😊
:
"カッターシャツある❓"
:
"なんで❓"
:
"いいから新しいの用意して
くれない❓"
:
"わかったよー"
:
用意したカッターシャツを
トイレで着替えて出て来た。
:
"さすがに似合っているなー"
:
するといきなり
他のお客様のテーブルに着いて
:
"初めまして三浦春馬です、
一杯頂いていいですか⁉️"
:
リサイクルのお客様ビックリ‼️💦
:
自分もビックリして爆笑‼️🤣
:
そんなヤツおらんやろー‼️笑笑
:
一番の思い出です。
:
ありがとうございました😊
:
三浦春馬
1990.4.5〜2020.7.18
俳優 とまんさん
中学時代から春馬くんに憧れていたそう。念願の初対面がかなった日のことを語ってくださっている。
（前略）
４年前自分の人生における奇跡で
ヒルナンデスで共演することができました
・
中学時代から今までもこれからもずっと一番憧れている方です。
・
生放送が終わってから思わず
『銀河一大好きです』
と伝えてしまいました。
『銀河一！？』と笑いながら
そして握手までして頂きました。
・
自分の気持ちをつい伝えてしまったのも
握手をしたのも芸能の世界に入り
・
春馬さんが最初で最後です。
・
いつか絶対にバラエティ番組ではなく
作品でまた、ご一緒する！
・
根拠もない大きすぎる自分の今までの夢でした。
・
こんなにも身も心も美しくて多才で
素晴らしい作品をたくさん届けてくださっていた方が
あまりにも早く空へ旅立ってしまったことに
悔しく、とてもとても悲しいです。
・
本当にたくさんの作品とたくさんの夢を与えてくださって、ありがとうございました。
・
ご冥福をお祈りします。
・
忘れられない思い出と写真を切り抜き描きました。
・
セクシーに自撮りするという企画でした
・
春馬さんが気を使って僕に投票してくださった
優しさにも本当に救われました。
写真家 下村一喜さん
この素晴らしいローラを撮影してくださった方。
最初、彼の魅力が分からなかった。完璧と言える程 美しく透明感のある＃青年だな、と思っただけ。
僕は沢山の強烈な俳優さんや女優さんを撮影しています、、、。
ビックリしたのが、メイクアップを塗り重ねる度、ヘアーを盛り上げる度、身体に衣装をハメる度に、、
彼は役に『憑依』してゆくんですね。
春馬さんの歴史の中に＃女装スルや＃dragqueen的なるものは、無かったのでは無いかと、僕は思います。
仕上がり。彼は付けまつ毛の先、それが落とす影まで目線であり、オーバーリップが自身の唇かのように、盛り上げたナイロンの毛先の流れまでに美の神経を宿して、、。まさに、『振る舞い』をしてた。オーバーアクションをしないカリカチュアを体現していた。
（そして、毎日、彼はボイストレーニングをして、ダンスを＃ブロードウェイチームとは別に教室に通い。ジムに通い。密かに＃新宿二丁目の＃GAYの方々に積極的に逢い、、）、涙。
俳優 森雄基さん
『キンキーブーツ』のエンジェルスとして共演。毎月１８日には、お酒とともに想いを呟いてくださっている。
心配してくださっている皆様、本当にありがとうございます。リプも、DMも、ラインも、一つ一つ大切に読ませていただきました。
— 森雄基 (@yukim1109) July 21, 2020
ひどく落ち込んだけれど、少しずつ前を向いて歩いていけるように！春馬へのさよならを書き留めておきたい。 pic.twitter.com/Q8gTdQdI3B
稽古後に春馬含め四人でバーに行って、しこたま飲んだ日がありました。
— 森雄基 (@yukim1109) October 18, 2020
お開きの時間になったけど、全部春馬おすすめのお酒を飲んで、メニューすら見せてくれなかったもんだから、トイレに立つタイミングで「会計どれくらい？」と聞くと、いいよいいよと。お店の雰囲気からするになかなかの
佇まいだったので、じゃあせめてこれくらいは、となけなしの1万円を彼の手に無理やり握らせました。
— 森雄基 (@yukim1109) October 18, 2020
そうすると春馬は、なんだかはにかんだように、ありがとう、と言って、
「みんな！今日はもりちゃんにご馳走になったよ！」と言ってくれたことがありました。
一介の舞台俳優の懐事情もなんとなく察し
た上で、年齢だけは上の僕の面子を気遣ってくれた彼の懐の深さが今でも忘れられません。
— 森雄基 (@yukim1109) October 18, 2020
ラーメン屋 麺堂稲葉さん
2017年にテレビの取材で「大つけ麺博」で春馬くんに会った時のことを書いてくださっている。
（前略）
スタッフさんから「そろそろ三浦春馬さんが来るのでよろしくお願いします」と言われたと思います
しばらくして、三浦春馬さんやってきました！😳
こういう取材って、ブースの裏にスタッフがやってきて、
「取材用のつけめんお願いしまーす！」
って並びすっ飛ばし提供をお願いされる場合が多いのですが、三浦春馬さんはしっかり待ち列に並んでいました
これは三浦春馬さんが望んだのか、演出上そうしたのかは分かりません
撮影は会場内で行われた為、周りの事も考慮してそうなったのかもしれないですし、並んでる状況を撮影する意図もあったのかもしれません
ただ、取材撮影で来た芸能人が待ち列に並んで進む姿は新鮮でした
（中略）
つけ麺博の事務所に来て、ブース裏からスタッフがラーメンつけめんを持って行く芸能人もいます
運営の方と何か繋がりがある方なんでしょうね
話を戻しますが、
1メートルもない距離で見た三浦春馬さん
同じ人間とは思えないくらい【美男子】でした
同性を【美しい】と思ったのは人生でこの一度だけ
そもそも二枚目芸能人をそんな間近に見る事なんて無いわけですから笑い泣き
（中略）
稲葉のつけめんを食べていただいて、撮影が終わったあと、少しだけ話をさせてもらいました
僕「出身茨城なんですよね？」
春馬さん「そうです、でも古河は行ったことなくて」
僕「古河は何かを目指して来るような土地でもないですからね💦」
その後、タイミング見て言おうと思ってた言葉
僕「サインもらっても良いですか？」
春馬さん「あっ、もちろんいいですよ！じゃこの後の撮影が終わったらでいいですか？」
僕「ありがとうございます！もちろんです！待ってます！」
春馬さん「じゃ後で来ますね！」
そんな会話だったと思います
戻ってきてサイン書いてくれるとの事で、優しいな〜って思ったのを覚えてますね
しばらくして、プロデューサーの方がブース裏にやってきました
P「今日はありがとうございました！」
僕「こちらこそありがとうございました！」
僕「あの、これから三浦春馬さん来られますか？」
P「えっ？もう帰られましたけど」
僕「あれ？・・実は三浦春馬さんとお話させてもらって、撮影終わったらサインを書いて下さるって言ってくれてたんです」
P「そうだったんですか？・・そしたら、私から三浦春馬さんサイドに伝えておきます。サインの確約は出来ないですが伝えてみますので。」
僕「すいません、忙しい中わがまま言ってしまったかもしれないですね」
この日はこれで取材に関する事は終了しました
大つけ麺博の参戦期間も無事終わり、お店も通常営業に戻ったある日、プロデューサーから電話が入りました
P「三浦春馬さんサイドにこの前の事を伝えたら、サインを送ると連絡が来ました！お店にサインを送るそうです！サインの話は覚えていたけど、スケジュールの関係で帰らざるを得なかったみたいで」
マジですか！！
取材してもらったラーメン屋のお願いにこの神対応！びっくり
後日サインが送られてきました
（中略）
サインには「今度はお店に伺います」って書いてくれてました
それを見てうれしくなり、ちょっと期待もしちゃいました
お店に来てほしかったな・・・
（後略）
女優 恒松祐里さん
春馬くんと同じ事務所の後輩でもあり、『アイネクライネナハトムジーク』で共演。この映画の舞台挨拶で、「三浦さんのお顔がすごく好きで・・・」と告白していたのが印象部会。
なんて言葉で表せば良いか
思い出すのはあの笑顔ばかりです。
また会いたかった、
いつか恩返しもしたかったし、
また共演しておつねやるじゃんとビックリもさせたかった。
なによりもあの笑顔にまた会いたかった。
こんな気持ち初めてで、受け止めきれないです
（中略）
優しくて、まじめで、素晴らしい方だった三浦さんへ
ご冥福をお祈りいたします。
こちらが、その舞台挨拶。
「好き」って言われて、照れている春馬くんが可愛い。
仙台の一般の方のブログ「４０計画」
『アイネクライネナハトムジーク』の撮影で訪れた時なのかな。ロケの時の春馬くんの様子を綴ってくださっている。
（前略）
スタッフに気を使い
私達にも気を使い
笑顔で話してくれた
目が合った
私の話を聞いてくれた
そして
一緒に写真を撮りましょうって
線の細いイメージ
実際の彼は
しっかり芯の通った骨太な印象
優しくて丁寧で
ロケ中、
ガードレールに座り物憂げにしていた姿
苺のかき氷をおいしそうに食べてくれた姿
何より私達に向けてくれた笑顔
忘れない
（後略）
いつでも、完璧に腹くくって
戸田恵子さんがおっしゃる
完璧に腹くくって出てきたな！
という言葉が、役者としての、表現者としての春馬くんを言い表していると思う。
春馬くんは、いつでも完璧に腹をくくっていたと思う。
まさに、その役柄に「憑依」して、そのものになってしまって。
その精神力は、私なんか想像できないくらい強いものだったと思うし、それ故、命をすり減らしてしまったのだろうか。
才能も、資質も、技術も、更に意識も、こんなにも素晴らしいと讃えられ、小さなころからみんなの中心にいて。
そのくせ、素の時は、優しくて気遣いが素晴らしくて甘えん坊だったなんて。
森雄基さんのお話や行定監督のお話からも伺われる。
ひとに決まり悪い想いをさせるということも、心が痛んじゃって、それを感じさせないように振る舞うわけでしょ。
謙虚にして驕らず。
ほんとに、なんてひとなんでしょう・・・
まだ、続きます。
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