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NFLは約3分の1が終了(その2)〜2強から3強へと転じたNFC

(承前)

「NFCはサンフランシスコ・49ersと、スーパーボウル準優勝のフィラデルフィア・イーグルスが頭一つ抜け出し、昨シーズン後半の勢いを保つデトロイト・ライオンズが追う展開」とシンプルに始めようと思ったが、この第6週に波乱が待っていた。

49ers(5勝1敗)は、昨シーズン3番手のポジションから、上位2人の怪我により正QBとなったブロック・パーディー。前期は先発したすべての試合で勝ち5連勝、今季も開幕から5連勝と連勝記録を伸ばしていた。派手さはないのだけれど安定感があり、今シーズンはインターセプトはゼロで迎えた第6戦、ブラウンズにまさかの敗戦(17-19)。パーディーがインターセプトを喫しただけでなく、リーディング・ラッシャーのRBクリスチャン・マキャフリーと、WRディーボ・サミュエルが負傷退場。しかも、誰もが勝ちを信じた終了間際のFGを、ルーキーのムーディーが外した。今後の状況が気になるところ。懸念材料さえ払拭できれば、スーパーボウル出場の最右翼。

もう一つの全勝チームだった、フィラデルフィア・イーグルスも第6週にジェッツに敗れる波乱(14-20)。東地区でイーグルスを追いかけるのがダラス・カーボーイズ(4勝2敗)のはずだが、49ersに10-42で完敗。格下のアリゾナ・カーディナルス(1勝5敗)に取りこぼすなど、迫力に乏しい。したがって、イーグルスの優位は変わらない。

ライオンズ(5勝1敗)、開幕戦チーフスに勝利、オフェンスがリーグ4位、ディフェンスが7位と良い感じ。QBのジャレッド・ゴフ(2016年ドラフト1位)も移籍3年目を迎え、調子がよさそうである。ESPNの今週のランキングの一言コメントは、“ライオンズはどうも本物だ“。この中地区も、私が応援しているQBカーク・カズンズのミネソタ・バイキングスが2勝4敗と苦しんでおり、今後の対戦相手にも比較的恵まれているライオンズ優位が固そう。

NFCは2強と考えていたが、どうやら“本物の“ライオンズを加えた3強状態。

残る南地区はダンゴ状態。躍進を予想したニューオーリンズ・セインツは3勝3敗の五分、タンパベイ・バッカニアーズ(3勝2敗)、アトランタ・ファルコンズ(3勝3敗)という状況。

シーズン前のプレーオフ出場チーム予想は、東地区イーグルスとカーボーイズ、北地区バイキングスとライオンズ、南地区セインツ、西地区49ersとシーホークス。大きく変える要素はあまり見当たらないが、バイキングスは黄信号。

なお、第7週の注目カードは、チャージャーズ@チーフスの同地区対決、ドルフィンズ@イーグルス、MNFの49ers@バイキングス。いよいよ面白くなってきました!


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