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8月24日土曜日の朝刊〜「毎日新聞」の人生相談、「朝日新聞」の多事奏論

8月24日土曜日の朝、平日に比べるとゆったりと新聞に目を通していた。私のルーティーンは、日刊スポーツ→日本経済新聞→毎日新聞→朝日新聞である。

毎日新聞を眺めていると、「人生相談」のコーナーの見出し“24歳年上の彼とのこの先“という見出しに引っかかった。野次馬精神旺盛の私としては、見逃せない相談である。

内容は、これほど典型的なものはないといったもの。相談者は28歳の女性、職場の24歳年上の上司とつきあって2年半。ずっと一緒にいたいが男性は<「もっと若くて素敵な人を探して。結婚はない」>。<将来に向けどう行動を起こすべきか悩んでいます>とのことである。

これに対する、作家・高橋源一郎の回答に目が覚めた。冒頭書かれているのは、高橋氏自身がかつて24歳年下の女性に恋したこと。離婚し、その女性と結婚、結果的に膨大な負債を抱えたこと。そして、<多くの人たちの不幸の上に、自分の人生があることを心に刻みつけて生きてきました>。この方の結婚歴は大変なものである。

その上で、相談者の相手のような人と同じ言葉を放った知人が3人いる、そして彼らの本心は、<「欲しいのはきみの若い肉体と、ぬるま湯のような関係だけ」>。相談者に対する回答は、「ぬるま湯」が好きなもの同士、<このままの時間を過ごし、やがて別れ、「美しい思い出」になる日を楽しみに待ってください>。

「毎日新聞、攻めてるなぁー」と思いながら朝日新聞の紙面をくっていると、また驚き。コラム「多事奏論」、書き手はTBS「サンデーモーニング」にも登場する、編集委員の高橋純子。

かつて、岸田首相は器の大小ではなく、<器がザル>と書いたことなどを振り返り、それ故に総裁選不出馬の報を聞いた時は、<「ああそうですか。そんなことよりトコロテン食べません?」でしかない>。

これで終わりかと思ったら、8月14日の会見には、<誰のため、何のために政治家になったのかわからない>岸田氏の特質が、<「全部のせ」されていた。>と追い討ちをかける。

安倍晋三辞任時の<「国民の皆様〜」>で始まる謝意の表明を引き合いに出し、岸田氏の<「最後の一日まで政策実行に一意専心〜」>という締めくくりに対し、<異常です。国民に向けた直接的な語りかけが皆無とは>とし、さらにこき下ろす。

これでもかとばかりに、岸田氏はヒラメだとし、主権者は<もっと活きのいい美しい魚がいるやもしれぬ>大海原に出て、見つけ出す努力を怠ってはならないと説く。

このコラムのタイトルは「主権者は大海原へこぎ出せ」、この主旨はよくわかるが、ここまで現首相を貶める必要があるのか、おそらく賛否両論相当あるだろう。

いずれにしても、こちらも攻めている。怒りは社会を変える原動力でもある。

予定調和では進歩はない。新聞も意識しているように感じた


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