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高田文夫の偉大さとラジオの力〜「ビバリー昼ズ」35周年記念イベント

「高田文夫のラジオビバリー昼ズ リスナー大感謝祭〜そんなこんなで35周年〜」、平日(金曜日)の16時開演というのに、キャパ5000人の東京国際フォーラムAは満員札止めである。どんな人が来てるのだろうか〜あぁ私みたいな人たちだ。

ラジオというメディアは、テレビと違ってパーソナリティと聴き手の距離が近い。同様に“リスナー“同士が、ゆる〜くつながっている感じがある。それを体感するのが、人気ラジオ番組のイベントではないだろうか。私は聴いていないが、「オードリーのオールナイトニッポン」は東京ドームで番組イベントを開催した。

「ビバリー昼ズ」は放送開始35周年。私はradikoとともに、遅れて来たリスナーだが、35年とは凄い。放送開始時(1989年、昭和から平成になった年)は、ナイツ、磯山さやかなどのパーソナリティは、まだ子供である。当時私は社会人、平日昼のラジオ帯番組なぞ聴けるはずがない。

35年続いた原動力は、もちろん売れっ子の構成作家であった高田文夫〜高田センセーであることは間違いない。台本が書けて、下手な芸人よりも優れた話芸の持ち主が仕切るのだから、面白くなるのは必至である。

この日、舞台に立ったのは現在のレギュラー陣プラス豪華ゲスト陣。

番組のテーマ曲にのって、高田センセー始めレギュラー陣が登場しオープニング。一旦全員はけた後、木曜日担当のナイツが漫才をたっぷり。続いて、金曜日の男、松村邦洋がモノマネを中心に素晴らしい記憶力を披露する。火曜日の東貴博、黒沢かずこ、水曜日乾きみ子、金曜日磯山さやからによるショートコント。

松本明子は、土下座で「こんな多くの観客の前で歌える機会はないので、是非に」と嘆願し、高田文夫作詞の“この恋いけませんか“(1989年)を披露する。歌が上手い。バックで流れるカラオケ映像には、若き日の高田センセーと松本明子が出演していて笑える。「月刊Takada」によると、<曲が出ないアイドル松本明子をふびんに思ったスタッフが天下の市川昭介に頭を下げ、曲を依頼。行きがかり上、私が詞を書いた。歌のうまさと売れ行きは全く関係なかった>とのこと。

春風亭昇太の落語は、会場が大箱すぎて漫談で終わる。

清水ミチコの黒柳徹子モノマネに乗って始まったのが、「文夫の部屋」。高田文夫がナイツ土屋をアシスタントにし、ゲストとの対談コーナー。登場順にサンドイッチ・マン(最後にCD屋のコント〜“イエスタディ♪“を披露)、神田伯山、純烈(歌あり)、宮藤官九郎(7月から新ドラマ「新宿野戦病院」スタート)、爆笑問題(事務所タイタン所属の全員がコンプライアンス研修を受講、講師は橋下徹弁護士)。印象に残ったコメント一つだけ、伯山「昇太師匠、落語やらなかったですね〜」。

休憩挟んで、後半は清水ミチコのミニライブ。音楽フェス、日本武道館でのソロ公演などこなしているだけある。堂々たる舞台で、練られたネタはみな面白く、忌野清志郎モノマネで歌われた“イマジン“(日本語詞:清志郎)は真面目に聴かせてくれた。最高!!

なお、合間には“呼んでもらえなかった人“、垣花正、春風亭一之輔、立川志の輔、談春、志らくなどのビデオメッセージが挟み込まれた。エンディングは、東貴博の司会でレギュラー陣総出の、言いたい放題。終わりそうにないイベントも、お時間が来てしまい、記念撮影、鏡開き、三本締めで大団円。

3時間半を超える舞台を、5000人がエンジョイ。40周年が楽しみ! 高田センセー、お元気で!!

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