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高田文夫のルーツは作家・活字〜笑芸の継承でもある「月刊Takada」

ニッポン放送「ラジオビバリー昼ズ」放送35周年記念として、飛鳥新社から「月刊Takada芸能笑学部」が発売され、好調な売れ行きのようである。

飛鳥新社から「月刊Hanada」という雑誌が発行されている。元「文藝春秋」編集長の花田紀凱責任編集、最新号は“安倍晋三元総理 三回忌大特集号“という感じなのだが、高田文夫や爆笑問題も連載を持っている。

この本誌からスピンオフした形の、ムックが「月刊Takada」である。

懐かしの秘蔵写真が多く掲載されており、これが楽しい。高田文夫は、ビートたけしとの「オールナイトニッポン」などで、私の前に登場したのだが、立川談志の門下(Bコース:有名人)ともなり、立川藤志楼で真打昇進。本誌にも書かれているが、日本大学芸術学部時代から、のちの古今亭右朝(故人)との二枚看板で、上野本牧亭でふたり会を開催、学生時代から人気を博していた。

「立川藤志楼vs高田文夫」シリーズなど、CDも沢山出しており、私も愛聴していた。そんな立川藤志楼が、新宿末廣亭の興行に客演、2006年4月の中席10日間出演した。その時の写真が載っているのが嬉しい。盟友の三遊亭小遊三が主任、立川藤志楼出演ということで、末廣亭は満杯。私も、後方立ち見で歴史的な瞬間を目撃した。

近年は、「ラジオビバリー昼ズ」を愛聴、これまで以上に高田文夫、高田センセーが身近なものになっている。radikoさまさまだ。

裏方でありながら、本職の芸人をしのぐ話芸の凄さが本書に詰まっているが、同時に高田センセーは作家であることを強く感じさせる。

高田センセーの父親は出版社の経営者、その体には活字文化が染み付いている。そして、彼のスタートは構成“作家“である。

高田センセーの使命の一つは、“お笑い“を中心とした日本の笑文化・芸能史を後世に伝え、さらにそれを継承する後進を育てること。そのための大きな武器が、物書きとして高田センセーであることを、本書は示している。

TVの構成作家として数々のヒット番組の台本を書いてきた高田センセーが、現場からの目線で芸能史を綴る、貴重な記録である。

“三大対談“として、宮藤官九郎・太田光に挟まって、長男・高田文太が登場するのも面白い。高田文太は、日刊スポーツの記者(こちらも活字の世界である)で、大相撲担当。私も署名記事をよく目にしている。彼と高田センセーが、プライベートな側面を披露するのも楽しい。

明日(6月29日)は、「高田文夫のラジオビバリー昼ズリスナー大感謝祭〜そんなこんなで35周年〜」、キャパ5000人の東京国際フォーラムAでのイベントである!


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