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やはり「FARGO/ファーゴ」は鉄板シリーズ〜豪華キャストのシリーズ5

コーエン兄弟の映画「ファーゴ」にインスパイアされた、ノア・ホーリーが2014年に始めたTV版「FARGO/ファーゴ」、2020年のシーズン4から3年が経過し、2023年から24年にかけてシーズン5がリリースされた(Amazon Prime)。奇妙な犯罪を描く私のお気に入り、これまでの4つのシリーズは、すべて見て損のない出来だった。

それでも、シーズン4の評価はやや低いものになった。最新の5はどうだろうか。なお、「FARGO/ファーゴ」は、一部登場人物がかぶるところはあるものの、基本的にそれぞれが独立しており、どのシーズンから観ても問題はない。映画版を見てなくとも大丈夫である。

結論から言おう。シーズン5も面白かった、やはり鉄板シリーズである。

シーズン1〜3における、現実離れした犯罪、市民を守ろうとする警察組織という軸が戻ってきた感じがある。

学校の秋祭り実行委員会のミーティング会場、議論がエスカレートしたのか、不穏なムードになっている。娘スコッティを連れた母親ドロシーは、身の危険を感じ会場を出ようとする。行く手をはばむ男性をテーザー銃で撃退する。続いてもう一人の男を追い払うのだが、あいにく警官。ドロシーは逮捕されてしまう。そして、この事件が彼女に災厄をもたらすことになる。

そのタフネスさから“タイガー“と呼ばれることになるドロシー。その夫は、カー・ディーラーを経営する優しそうな男性ウェイン。その母親は債権回収会社を経営する富豪ロレイン・ライオン、息子とは違って強面であり、どこの馬の骨ともわからないドロシーのことを好ましく思っていない様子。これは、“タイガー“vsライオンのドラマかと思わせるのだが。。。。

“現実離れした犯罪“と書いたが、このシーズン5は私にとっては、少し現実に近いものに感じた。このシーズンは、「男性から抑圧されている女性の解放」というテーマがあるように思う。抑圧の典型はDVのような暴力であり、その背後には古臭い男女感がある。そして、これは今だに世の中にはびこっている。故に、このシーズンは決して“現実離れした“架空の物語のようには見えないのである。

私にとっては馴染みのある豪華キャストだった。ドロシー役はジュノー・テンプル、「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」シリーズのメインキャストの一人、キーリー役の女優である。そして、ロイ・ティルマン保安官というヒール役を演じるのがジョン・ハム。名作「MAD MEN マッドメン」(どうも配信が無くなったみたいで残念)の主役である。

さらに、ロイの息子役がジョー・キーリー、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のスティーブ役。私の大好きなTVシリーズのキャストが大勢である。

豪華配役陣が色を添える「FARGO/ファーゴ」、クリエーターのノア・ホーリーは凄い!



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