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中国ドラマ「三体」全30話〜よくぞ映像化した!そしてNetflix版もローンチ予定

一昨年の2022年、私の読書時間の相当部分はSF大作“三体シリーズ“に費やされ、そのことは記事にもした。昨年の後半からは、ドラマ版「三体」WOWOWなどで放送・WOWOWオンデマンドなどで配信中)を観ていた。

小説の“三体シリーズ“は、第1作「三体」(早川書房)に始まり、全3部単行本5冊というもの。大ヒットしただけあり、読み応えのある作品だったが、その内容からして映像化はかなりハードルが高いのではと思っていた。

それを中国のテンセントビデオが映像化した。物語は、主人公のナノ素材研究者の汪淼(ワン・ミャオ)と、重要人物の一人、物理学者の葉文潔(イェ・ウェンジェ)が生きる“現代“と、葉文潔の“過去“が並行的に描かれるのだが、ドラマ版はそれを踏襲しつつ、非常に分かりやすく展開していく。

世界中で多くの科学者が不可解な死を遂げる。そんな“現代“において、汪淼は警官・史強(シー・チアン)の訪問を受ける。学術機構“科学境界“で何かが起きている。“過去“において、葉文潔は紅岸基地という、天体を監視する基地に派遣される。そこで彼女が体験したものは。“現代“におけるVRゲーム“三体“の世界も再現される。

小説の中では、なかなかイメージできなかった状況も、この映像化によって理解が深まった。愛すべき警官、史強含め、主要人物を演じる役者陣も魅力的である。観る前は、正直懐疑的だった「三体」のドラマ化だが、見事な出来ばえで感心した。

いきなり小説に挑むことに躊躇する方も多いだろうから、このドラマから入るというのも有効的な「三体」攻略法にも思える。ドラマも長すぎると思う方もいるだろうが、「三体」の内容を盛り込むには、この長さは必要である。

なお、この全30話はあくまで三部作の第一作をドラマ化したもの。最終話には謎の人物が登場し、続編を期待させる形で終わっている。この小説、映像化の難易度は物語が進むとともに高まっていく。さて、どう作り込んでいくのか。楽しみである。

そして、「三体」のドラマ化はテンセント版に続いて、Netflix版がローンチ予定である。こちらは、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の制作スタッフが手掛けている。原作に忠実に、中国人キャストをメインにしたテンセント版とは、ちょっと趣が異なるようだ。

3月21日配信開始、こちらも楽しみだ!



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