このドラマは期待できる!〜WOWOW「TOKYO VICE」
初回が放送されただけのドラマについてコメントすることは稀なのだが、これは紹介しておきたい。
WOWOWで放送が始まった「TOKYO VICE」である。WOWOWとワーナー系HBO Maxの日米共同制作、アメリカでの放送も始まっているらしい。
主演は、「ウェスト・サイド・ストーリー」のトニー役、アンセル・エルゴート。妻は、大谷翔平系のイケメンだと言って、絶賛している。そして、グローバルに活躍する渡辺謙や、映画「バベル」では、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた菊地凛子らが出演している。
TVシリーズ「マイアミ・バイス」(私は未見)のマイケル・マンらが制作総指揮と、スタッフはアメリカ中心だが、全編日本でのロケである。
週末に第1回が放送されたのだが、これがエラく面白い。
アンセル・エルゴートは、ユダヤ系アメリカ人ながら、日本の新聞社に入社する記者ジェイクを演じる。日本人の中に異質のものを入れると、何が起こるのか、この設定がまず興味深い。
ジェイクは取材を通じて、日本の闇社会を体験することになる。刑事役の片桐に渡辺謙、新聞社の上司丸山詠美が菊地凛子の役どころである。
さらに、ちょっと危ない刑事、宮本を伊藤英明が演じているが、これも良い味である。
ドラマのテンポが快調で世界に引き込まれる、ハリウッドが日本を撮るとこうなるのかという新鮮さ(「ブラック・レイン」を思い出す)も楽しい。
ジェイクと片桐(渡辺謙)の関係性はどう発展していくのか。詠美(菊地凛子)、宮本(伊藤英明)は、これからどう絡んでくるのか。次回以降楽しみである。
第1回の再放送、オンデマンドでの視聴、今からでも十分追いつける。WOWOW加入者は必見のドラマになる予感である
*こちらはHBO Maxの予告編