見出し画像

札幌で食べたもの〜「味の三平」のラーメンは最強である

札幌出張。ミーティング前のランチは当然ラーメンである。40代の頃は頻繁に札幌出張していたが、その時のルーティーンは、昼は「味の三平」で味噌ラーメン。

ということで、「味の三平」である。「大丸藤井」という文房具・クラフト関連商品のデパートの4階という不思議な場所にこの店はある。夜は18:30でクローズである。

今では、一般的な味噌ラーメンだが、これを考案したのは「味の三平」の初代、大宮守人だったと店のHPはうたっている。さらに、縮り麺を西山製麺とともに開発したのも「味の三平」。店の暖簾には、“西山ラーメン“という文字が書かれている。

この店の味噌ラーメン、ひき肉と玉ねぎやもやし・ニンニクなどの野菜を中華鍋で炒め、そこにスープを加える。炒めた具材とスープの合体効果が素晴らしい。ひき肉は食べやすさを考慮してか、小さな塊になっているところも憎い。

私はあまり味噌ラーメンが好きではなかった。その理由は、味噌の味が勝ちすぎていて、ラーメンスープ本来の味が消えている気がした。それが、「味の三平」の味噌ラーメンを食べて、これこそが私の求める味噌ラーメンだと思った。つまり、味噌はあくまでも控え目で、スープを引き立てる役割に徹している。味噌ラーメンが苦手な人には、是非試して頂きたい一杯である。

なお、煮卵はオプションにもなく、支那竹と貝割れが少々トッピングされるのみである。他方、隠れた名脇役がシューマイ。少し厚めの皮で、皮を味わいながら、素朴な餡を楽しむ。1個単位で注文できるので、ラーメンができるまでの前菜的に食べる人が多く、私も2個賞味した。

人気が出ると、店舗を拡大し知名度を上げる店が多い中、「味の三平」はこの一店舗。しかも、今は3代目の兄弟が店を守る、あくまでも家族経営の店である。

そんな居心地の良さからか、年配のお客様も多い。メニューには、量少なめの“お子様ラーメン“があるが、食が細くなっている老紳士が“お子様ラーメン“を注文しているのが、とても微笑ましかった。

ビルの中にひっそりとたたずみ、輝いている名店「味の三平」である。


なお、お土産用の箱入りラーメンも販売しており、各種通販サイトや北海道物産館で見つかることもある。家庭で作る際も、上記の通り炒めた肉野菜と合わせると、本格的なお店の味になる


この記事が参加している募集

#ご当地グルメ

16,077件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?