手術を担当する医療チームとの一回目の面談。
改めてエコーで胎児の心臓を確認しつつ、妻の体調や普段の生活などもヒアリングしていただき本題へ。
今回は、新生児科の医師から、現状と今後の道のりについての説明。
(後に聞いたが、この時の医師は大学病院全体でも “重鎮” の方らしい...)
今回の説明を要約すると…
ということだった。
(所々、端折っているところもあるが大体こんな感じ)
また、今後は妊婦健診と並行して、「小児循環器科」「心臓外科」「麻酔科」などとも定期的に面談をしていくことも案内された。
「難病」ということもあり、病状としては当然重い。
しかしながら、一つ一つわかる領域が増えていくことで、私たちの不安も以前より解消されていったのは間違いない。
そして、私たちの心理的負担を一番軽くしたのが、
「完全大血管転位症=治る病気」
と、医療現場的には認知されているということ。
もちろん、「100%」ということではないし、そもそもが重度の「難病」。
合併症や感染症などの懸念されるリスクは、計り知れないほど多い。
しかし、“手の施しようがない原因不明の病ではない” というのは救いだった。
さらに、この大学病院がいくつもの症例と実績があり、全てにおいて対応できる環境が整っているのも安心材料だった。
実際、説明して下さった新生児科の医師だけでなく、ここで関わった全ての方々が、きちっと病気に対しても、そして患者である私たちに対しても、本当に真摯に向き合って下さる方々だった。
“良縁” に恵まれたと心から思ったし、最終的に息子は旅立ってしまったけれど、私たちはここでのご縁に全く後悔はない。
そして、一回目の面談は終了。
その後、併せて定期の妊婦健診も行うべく主治医の元へ移動。
しかし、そこで主治医から、新たな懸念点を告げられる。
つづく