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効率よく学ぶには脳のモードをうまく切り替える必要がある - 学び方の学び方 LERAN LIKE A PRO

こんにちは、佐藤@読書好きプログラマーです!
「無駄な知識など存在しない」をモットーに雑多に年間100冊ぐらいの本を読み、感想を書いています。

最近、以下の本を読みました。

この本は「学び方の学び方」という名前が表している通り、効率の良い学習方法についてまとめた本になります。この本のなかで、僕が特に重要だと思った「集中モードと拡散モードのバランスの重要さ」について今回は書いてみようと思います。


まず、人の集中力は長く続かないし簡単に途切れるものであるということを心に刻み込んでいてください。周りに集中を邪魔するものがあればすぐにそちらに気が取られますし、集中できる環境でも気がつけば別のことを考えていたりします。
これは集中力が低いから一つのことに集中できないのではなく、そもそも人は一つのことにそこまで集中できるように出来ていないことが原因です。なので、無理して一つのことに長時間集中しようとするのは最初から諦めましょう。集中する必要がある学習は短時間に終わらせる必要があることが重要です

集中をうまくコントロールするための方式として最も簡単で効果があるのがポモドーロテクニックです。ポモドーロテクニックはタイマーを使用して集中する時間を区切り、その時間は絶対に一つのことに集中すると決めて何かをするテクニックです
集中する時間を決め、その時間が終わったら休憩するというご褒美を与えることで集中力がまして効率が良くなるという理屈です。集中時間は25分、休憩時間は5分が一般的で、25分なにかに集中したら5分休憩するという周期を意識することで効率が良くなります。


では、集中が切れた状態は悪いのかというとそんなわけではありません。
人はマルチタスクで作業することは出来ません。マルチタスクが得意に見える人でも並列に作業を行っているわけではなく、細切れに複数の作業を行っているに過ぎません。しかし、人はマルチタスクは出来ませんが拡散モードとして無意識で別のことを考えることは出来ます

人はなにかに集中するとその物事について深く考えることが出来ます。ポモドーロテクニックでは集中のあとに休憩をはさみます。休憩を挟むと人は集中して深く考えた事柄と今までの経験の紐づけの作業を始めます。これが拡散モードです。
拡散モードで長期記憶と学習内容が結びつくと、結びついた長期記憶を思い出すと関連して学習内容が思い出されるようになります。思い出の場所や思い出の音楽を聞くとその時の記憶が思い出されるのもこの効果ですね。
なので、効率よく記憶するためには集中して勉強した後は休憩を挟んで長期記憶との結びつきを促したほうが良いです。

また、難しい問題にぶつかった時もこの方法を使うことが出来ます。
集中して何かを考えたが答えが見つからなかった場合、別のことを考えている時も無意識に脳は今までの経験から答えが見つからないかを探してくれています。
あなたは、ずっと考えてもわからなかった問題がふと寝る前に答えがひらめいた経験はありませんか? あれは、無意識のうちに脳が今までの経験から答えを探しているからです。なにも考えずに思いついたようですが、裏では脳が一生懸命働いてたからこそ閃きが起きるのです。
これは、テストでも使えるテクニックで、最初に難しい問題から解き始めて詰まったら簡単な問題に映ることで、無意識を使って難しい問題を解くことが出来ます。いつもテストの回答時間が足りないと悩んでいる方は試してみるといいかもしれません。


このように脳には集中モードと拡散モードの2つがあり、2つのモードをうまく使えば効率的に学習することが出来ます。どちらのモードが優れているというわけではなく、特性を知ってうまく使い分けることが重要です。
この本には集中モードと拡散モードの話の他にも、予習・復習の重要性や学習中の上手なノートのとり方など「学び方の学び方」という名に恥じぬ本だと思います。
勉強にはコツが必要でコツを知っているのと知らないのでは結果に歴然たる差がでると思います。エビデンスもきっちり書かれていて好感がもて、現在わかっている最適な学習方法が知りたい方は一度読んでみることをおすすめします。



最後まで読んでいただきありがとうございました。
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