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直接伝えられて良かったです

 今日、Yさんとお会いする機会がありました。

 ここ最近わたしはずっと「わたしが来年3月末で今の職場から去ることをYさんに話さなきゃ…。他の人の口からYさんの耳に入るんじゃなくて、ちゃんと自分の口で直接話したいな」と思っていました。

 同時に、「でもYさんにとってはわたしの存在なんてちっぽけなものかもしれない。〝わざわざ報告しなくても良かったのに〟って思われたらどうしよう…。そんな人ではないけど、万が一…」とぐだぐだ悩んでいました。

 しかし、このnoteで色々な方たちが「退職の話、Yさんにして良いと思う」「何か動きがあった方がいい」といった沢山のアドバイスをくださいました。

 皆さんから背中を押していただいたので、思い切って今日わたしはYさんにこの話をしました。

 別の話をしていた時まではほっぺたがピンク色でニコニコして目をキラキラさせて前のめりだったYさんに、わたしは切り出しました。

 「お仕事中に私ごとの話をして申し訳ないのですが、実はYさんにお伝えしたいことがあります」と。

 するとYさんは目をまんまるに大きく見開きました。

 わたしは「わたしが〇〇(わたしの今の職場)にいるのは3月までです」と言いました。

 Yさんはその途端一気に青ざめて、ズーンと下を向いて、

 「…G-darkさん、いなくなっちゃうんですか…」

 とこの世の終わりのような声を出したので、わたしは非常に驚きました。

 わたしが慌てて、

 「3月まではいます。いきなりいなくなって、みんなが困るといけませんから。わたしが担当している利用者さんたちや、わたしの職場に残る他の職員に安心してもらえるように、きちんと引き継ぎをします」と説明をすると、

 「…G-darkさんはどこへいっちゃうんですか…?」

 とYさんがやっぱり下を向いたまま、苦しげな声を出されたので、

 わたしが「まだ決まっていません。転職活動を始めるのはこれからなんです。先日、わたしの職場の上司に〝来年度は契約更新しません〟って話をしたばかりで。職場以外の方に退職の話を直接したのはYさんが初めてです」と言うと、

 Yさんが突然パッと顔を上げてわたしの目をジーッと見つめたので、わたしは思わずドキッ!

 そこで、

 「昨年度末、Yさんに〝G-darkさんは令和5年度からは正規職員になるんですか? 非正規だって知ってびっくりしました。自分、仕事量的にも仕事内容的にもG-darkさんは正規職員だと思ってました〟って心配して声をかけてもらったから。気にかけてもらって嬉しかったので、Yさんには今回のことを自分の口から直接伝えたくて…」

 とお伝えしました。

 一瞬、「わたしはYさんのことが大好きだから自分の口から直接伝えたくて…」と正直に言うか迷いましたが、わたしの好意がYさんの負担になってはいけないので、そこは伏せておきました。

 Yさんはわたしの職場での経緯や、もう契約更新をしないことを決めた理由を、共感しながらじっくり聞いてくださいました。

 だんだんYさんのほっぺたがピンク色に戻って、笑顔に戻って、目もキラキラに戻ったのが印象的でした。

 その顔を見てわたしもホッとして、心がポカポカしてきました。

 不思議ですよね。

 心がドキドキしたりポカポカしたりするなんて。

 付き合ってもいない相手なのに。

 不思議。

 わたしが「これから転職活動を頑張ります。どこかいいところがあったら教えてもらえると嬉しいです」と言うと、

 Yさんはなんと、「うちの職場に来てください。月給は〇〇万は貰えますし、ボーナスもいいです」と自分の職場に誘ってくれました!

 こんなこと聞いちゃっていいのかな?とびっくりするような裏情報までYさんが詳しく教えて誘ってくれたので、我々はすっかり話し込んでしまいました。

 そして、それまで遠くから我々の様子をニヤリとしながら観察していたYさんの上司が、やっぱりニヤリとしながらそろりそろりと近づいてきて、

 「ごめんね。僕もG-darkさんに話があるんだよね」

 と話しかけてきたので、我々の話は終了しました。

 わたしとYさんの上司が話し始めるのを見てYさんが離れて行く時、わたしの顔をジーッと見ながらニコニコしてくれたのが嬉しかったです。

 たぶんわたしの方もYさんの顔をジーッと見ながらニコニコしていたのでしょうね。

 今回Yさんが自分の職場にわたしを誘ってくれたのはきっと社交辞令でしょうけれど、嬉しかったです。

 Yさんの職場は職場恋愛禁止なので(こっそり付き合っていたり、結婚したりした人たちはいますが…)、そこに誘ってくれたということは、Yさんにわたしへの好意が無いということの表れかもしれませんね。

 相変わらずわたしはYさんに告白どころか個人的な連絡先も聞けていませんが、Yさんの方からそういう動きがないということも、多分やっぱりYさんにわたしへの好意の無さを表しているのでしょう。

 今回Yさんとわたしが話し込んでいるところを偶然見かけたという知人が「話の内容は俺には全く聴こえてこなかったから何の話をしてたんだか知らないけど、お前らの雰囲気を見て、お前らいい加減はよ結婚せいって思ったよ」と言ってきたのですが、それもきっと知人がわたしを喜ばせるために言ってくれた優しい嘘なのでしょう。

 現時点でYさんからわたしに対して何のアプローチもしていただけていないということはつまりそういうことだ、とわたしはこの現実を受け入れています。

 しかし、今回勇気を出して今回の話が出来たことで、わたしの心の中で何かがほんの少し変わったような気がします。

 一歩、と呼ぶにはあまりに小さな進歩なのですが、半歩くらいは進めたかもしれません。

 わたしは大好きな人に大事な話を直接伝えられたし、サヨナラする理由を告げずに大好きな人の前から去ることもなかった。

 それはわたしにとってはとても大きな成長です。

 背中を押してくださった方々、アドバイスをありがとうございました。

 さーて、転職活動を頑張るぞ!

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