家庭教育のススメ
とあるリビングでの一コマ
「ゴロゴロ、ゲームばっかりしてないで、宿題しなさい!それが終わったら晩ごはん作るから手伝って!」ママの甲高い声が響き渡る。「まぁまぁ、ぼくも手伝うから... 」とパパがなだめると怒りの矛先はパパのほうへ。「"手伝う"ってなによ!?だいたい、あなたは自分の趣味ばかり!子どもたちに向き合ってくれないから、こんなことになるんじゃない!なによ、いつも私ばっかり!もう知らない!晩ごはんは自分で作ってください!」あとに残されたのは、凍りついたリビングの空気だけ。あぁ、こんなとき、ドラ○もんがいてくれたらなぁ...。
家庭ってなに?教育ってなに?
いきなりの修羅場、失礼しました。かなりデフォルメしているので、「うちはもっとマシかな」という方もいるでしょうし、「現実はそんな甘くないよ」という方もいるでしょう。しかし、立場やテーマは違えど、どんなご家庭でも子育てがキッカケで心がすり減る場面は、多かれ少なかれあるのではないでしょうか?
「家庭教育」--- わかるようでよくわからない、たしかに存在はしているが、いまいち全体像が見えない、つかみどころがないものです。
家庭教育の必要性
保護者がよほど意識をもっていない限り、家庭における教育について体系立てて学ぶ機会なんてものは、まずありません。学校で「保護者のあり方」なんて、フツー習いません。タブー視されているのではないかと思うくらい、空気のように当たり前のように存在しています。
じゃぁ「家庭教育」ってなんなの?と疑問がわいてくるのですが、正直なところ、各ご家庭で試行錯誤・四苦八苦しながら、工夫されているのが実情ではないでしょうか。
ママ友同士で「どうしている?」という情報交換もあると思いますが、家庭間の違いもあったりして、参考になる情報のはほんの一部。取捨選択しているのが現実。よその家庭ではうまくいっている方法が、わが子にはうまくいかなくて「○○さんちではうまくいっているのに、なんであなたはできないのよ!」と子どもに当たってしまったり。あーあ、言っちゃったとあとで自己嫌悪に陥ってみたり。
自己紹介
このマガジンでは、家庭教育をなるべく体系的にとらえていき、家庭において、なにを大切にするべきか?実際どうしたらよいか?について考えていきます。筆者は13年間ホームスクーリングで3人の子育てを行ってきて、いまも現役子育て中です。「家庭教育のススメ」と題していますが、「エラい教育学者」や「子育てを終えた偉大なる親の中の親」による正答集の類でないことを先にお断りしております。
以後、家庭教育を行う保護者を「親」、教育を施す対象を「子ども」として表記します。適宜 読み替えてください。
目次
以下、目次です。
1. 教育とは?
- 教育の定義と目的 (2020.05.06公開)
- 教育は人生の一部 ...の前に (2020.05.09公開)
- 教育は人生の一部 (2020.5.16公開)
- コラム01:愛ってどんなよ? (2020.5.30公開)
2. 家庭教育とは?
- 家庭教育は家庭学習だけじゃない (2020.7.26公開)
- 家庭教育は学校教育と違う (2021.1.18公開)
- それじゃ、家庭教育とは何か?
- コラム02:日本国憲法における親の教育の話
3. 家庭教育では何をするのか?
- やること1「土台」:存在を認め、喜ぶ(=愛する)
- やること2「柱」:世界観と価値観を伝える(=方向付け)
- やること3「屋根」:安心して取り組める環境を作り与える(=育む)
- コラム03:愛するとは花を○○こと(摘む?育てる?)
4. 親の役割とは?
- 育つ子ども、育てる親
- 役割1:愛し認める <受容としつけ>
- 役割2:励まし力づける <コーチ>
- 役割3:環境を整える <サポーター>
- コラム04:背中を見せる
5. 心構え・マインド
- 考え方1:親優先 -- まず親が自分の人生を生きる
- 親自身の中にある恐れを見据える
- 親自身が人生の課題に向き合う
- 大変さより、楽しさを
- 考え方2:子ども優遇 -- 子どもが育つようにサポートする
- 考え方3:愛こそすべて All you need is LOVE!! -- 親にも子にも --
6. 教科学習
- 社会で自立して生きていくための学習という「カード集め」ゲーム
- 興味のあることを人よりちょっと詳しく知っていればいい
- 子どもの「好き」を止めない
- 子どもの「好き」を昇華させる
- 親の「好き」を遠慮なく見せる
- コラム:社会人向けの研修・ビジネス書・講座は意外と面白い
7. 行き詰まりを打開するヒント
- ゲーム化の効用
- 関係が愛の本質、関係を深めるポイントは「共有」
- せっかく一緒に暮らしているのだから
- あらゆる関係を改善しハッピー度をアップする「愛の5つの言語」
8. おわりに 〜正解と終わりのない子育てを楽しく〜
* 教育法
- モンテッソーリ教育
- ホームスクーラーの例
※ 順次ノートを公開していく予定です。目次自体も適宜更新していくことがあります。あらかじめご了承ください。
おわりに
正解のない子育て。それでも、少しでも子どもたちのために、そして保護者自身のために、喜ばしい将来につながる家庭教育の実践方法を模索していきます。どうぞ、よろしくお願いします。
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