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新刊入荷案内(2024年5月②)

「本屋フォッグ」で新しく仕入れた新刊を紹介します。

①親切で世界を救えるか ぼんやり者のケア・カルチャー入門(太田出版)

堀越英美さんの著作。
テーマ選びの切り口がとにかく面白い堀越さんの、ケア・カルチャー入門。映画や小説などの中で描かれる「ケア」への言及が盛り上がる昨今ですが、これからの生き方として提案してくれるような、そんな本。

様々な作品を取り上げた連載の書籍化です。参考のために目次を載せます。

《目次》
はじめに

第1章 ケアの復権 『鬼滅の刃』にみるケアの倫理 /ケアの価値を見直す 胡蝶しのぶと『ビルド・ア・ガール』 /学校道徳と「家庭の天使」から遠くはなれて /「ケア」と「面白」は和解せよ 九〇年代的冷笑と現代の「ケアする」ツッコミ/学生運動の挫折と冷笑主義 母校の高校紛争体験記を読む

第2章 暗がりから見つめるケア 子どもの言葉を聞き続けるということ 映画『カモンカモン』の「暗がり」/「人間」を疎外するシステムで、包摂される人々/『コンビニ人間』『ウ・ヨン ウ弁護士は天才肌』/読む女、手を動かす女 「かけ足が波に乗りたるかもしれぬ」『ミシンと金魚』 アニメ版『平家物語』にみるケアとセラピー/ぼんやりプリンセスとケアするヒーローのときめきの魔法 映画『金の国 水の国』とこんまりメソッド

第3章 家父長制に抗うケア カルトは家庭の顔をする 『母親になって後悔してる』『ミッドサマー』/『教えて?ネコのココロ』から考える猫と家父長制 /家父長制の国のハロウィン 暴動からボン・ジョヴィへ /主婦バイトが『アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』を読んだら/絆ではなく「親切」でつながるには

第4章 ケアの復権 『エルピス』が描く、守るべき者がいる人間の弱さと悪について /親切で世界を救えるか 『すずめの戸締まり』『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』 /磔にされることなく「親切になろう」と言うために 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

あとがきにかえて――こねこのぴっちが家出をした日

②本当に面白いボードゲームの世界 Vol.2

③本当に面白いボードゲームの世界 Vol.3(太田出版)

ボードゲームカフェや、イベントで盛り上がるボードゲーム界。太田出版から出た、ボードゲーム雑誌のVol.2とVol.3を入荷しました。
ボードゲームができるお店や、ゲーム自体の特集が載っています。どのページも楽しくなっているので、ぜひ店頭で開きにきてください。


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