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女性・主婦の働き方について考えています

今回は、今後私が取り組んでいく「主婦の働き方」に対するインタビューの内容です。女性社員が多く働いている企業様からお話を伺い、事例と課題等を見つけていきます。


今回はニンジニアネットワーク株式会社の村上茉利江様にお話を伺いました。
「常に 30 センチ先の未来に挑戦していく企業」として、女性の働き方については早い段階で様々な取り組みをされていたようです。
一例として、
・フレックス制は 20 年以上前から取り入れている
・時短勤務は6、7 年前から開始
・テレワークの利用
・育休、産休制度も早くから導入 全社員の約8割が女性ということもあり、結婚・出産で女性が仕事を諦めない仕組みがありました。

また、配偶者が転勤(もしくは結婚で住居移動が伴う場合)の対応策として、こちらも 20 年前から「サ テライトオフィス制度」を設置し、該当する地域であれば仕事を続けることが出来るようです。 女性を結婚や転勤で辞めさせたくないのです、とおっしゃる村上さんのひと言が何とも嬉しく感じまし た。
これまでに、働きたいけれど夫が転勤族で続かない・出産を機に以前のような働き方が出来ずに退職するケースを見てきました。 働く意欲があっても皺寄せが女性に来る。この令和になっても変わっていない事実です。 ですが、先を見据えている企業がちゃんとあります。 今後、少子化による人手不足がさらに深刻化すると予想される中で、早くから女性を活かす仕組みに取り組む会社と何も手を打たない会社との差が顕著になっていくと思っています。


出産・育児中のママ社員さんについての印象もお聞きしたところ、思いがけない現実を知りました。 皆さん当然「時短・フレックス・リモートワーク」制度を活用されているにも関わらず、自己嫌悪を持っ ているというのです。
側から見ると子育ても仕事も出来て、大変だけれど充実しているように思います。 ですが、肝心の本人は「どれも中途半端な気がする」「フルタイムで仕事が出来ない私は、サボっている と思われているのでは?」と感じるのだそうです。 恐らく、第一子を育てている方が多いので初めての育児と仕事の両立で悩むのではないかと村上さんも 分析されていました。 確かに慣れない育児と以前のようには働けない自分に対し、不安が出てしまうようです。 また、子育て先輩ママ社員とのネットワークがあれば悩みを相談する、気持ちを共有するといったことが出来、離職率が減るのでは?というお話も出ていました。 どうしても孤立しがちになるママ社員のサポートがこれからは必要かもしれません。

では、他の社員さんの声はどうなのでしょうか? ママ社員の悩みの一つとして「他の社員の目を気にする傾向がある」といいます。 お子さんの急な体調不良や行事に伴う時短・早退・欠勤等は、仕方ないと分かっていても心のどこかでは 良く思っていないメンバーがいるのも事実だと伺いました。 決して態度には表さないそうですが、何となく感じ取れる。 実際に作業にも負担がかかっていることもあり、不公平感は消せないようです。 その時の対処法としては、社内異動をしてもらうことがあるといいます。
この問題は、どこの職場でもあると思われます。 社員全員が既婚者・母親ではないわけで、社員間の差があるとチームワークにも響きます。 全てを解決する方法は今のところ見つかりませんが、互いの不満を溜めず・吐き出せる場をしっかりと 作っておくことが企業側としての責任のように感じました。

ママ社員が直面する問題として「離職」に関するお話もありました。
入社 5 年以内の社員の離職率が高いこと。
離職率自体は他社でも同様に入社3年〜5 年が多いと言われています。 ママ社員の離職理由として挙げられるのが、「第2子」問題。 第1子は初めての育児での苦労がありました。 ところが、第2子以上となると育児の大変さの質が変わってきます。 子育てに倍の時間を取られ、精神的にも体力的にも「しんどい」状態に陥り、結果「退職」を選択してしまうのだとか。
お子さん同士の年齢差が少ないほど、母親にのしかかる負担は大きくなります。 一定時期(乳幼児期)を乗り越えてしまうと少し楽にはなるのですが、育児真っ只中の時は先が見えない 状態になってしまい職場を去る決断となるのですね。
ここも「先輩ママ社員」の出番ではあるのですが、肝心のロールモデルとなる社員が育たないことには解決には到らないようです。 ママ社員を支えるのが職場の制度だけではなく家庭内や地域にあることで、女性の本当の活躍が成り立つのではないかと考えさせられました。

最後に採用について伺いました。 新卒採用の話にはなりますが「女性が優秀過ぎて」つい男女比率に偏りが出てしまうのだそうです。 実はこの件に関しては他の企業様からも同様のお話を聞いたことがあります。 決して男性が劣っているわけではなく、数年後には同等レベルになることが多いですが、男性は成⻑するのに時間がかかるようです。 ということは、せっかく身に付いたスキルや知識・経験を中断させてしまう女性は本当にもったいない。 自分のキャリアと向き合う意識を持つことが更に求められる気がします。


この度は、女性が思い切り働ける環境作りを拝聴しました。 ニンジニアネットワーク株式会社様のような取り組みが出来る企業が今後も増え続けていって欲しいですし、私も微力ながら企業様のサポートをしていきたいと考えています。 お忙しい中時間を作っていただきました村上様には大変感謝いたします。 ご協力ありがとうございました。

今後も不定期ではありますが、インタビューの掲載を予定です。