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私の心の中の、癒されない場所。

「機能不全家族によるアダルトチルドレンの状態」

そう、主治医に言われたのは何か月前だっけ。



大人になってからやっとわかったのは、私がすごした家庭の環境はちょっと特殊だったということ。

よく思い出すけれど、いつ思い出しても息苦しい日々だった、と思う。よく子供の私は耐えていたな、とも思う。


といっても、俗に言う毒親、の親、の部分が私の場合親、ではなかったわけだけど。



いつも高圧的で、支配的だった。1番大事なのは世間体。誰かに自慢できるものしかいらない。

でもね、普段は優しい。
冗談も言うし面白いし、可愛がってもらっていた。


だけど、よく人が変わったように私と妹につらくあたった。


私たちがなにか悪いことをしたわけではないのにいきなり始まる無視。嫌味。悪口。


本当にいつ始まるか分からないから、毎朝2階から降りて、祖父母のいる茶の間まで向かう中

「今日はばあちゃん怒ってるかな?機嫌どうかな?
大丈夫だといいな…」
って考えながら歩いてたな。


そしてそっとドアを開けて「おはよう」と声をかける。


機嫌よく笑顔の「おはよう」が返ってくることもあれば
明らかに不機嫌な「おはよう」が返ってきたり
シカトされたりすることも日常茶飯事。


朝は機嫌よく学校へ送り出して貰えたのに
帰ってきたらまた「不機嫌」が始まっていることもよくあった。


その「不機嫌」が何日も続くことだってよくあった。


そしてその「不機嫌」、その終わりもいつも突然。
あるときけろっと機嫌よい祖母に戻っている。


段々と私も妹も、祖母の機嫌とりに心を砕くようになった。


機嫌を取るためにノーと言わなくなった。
嫌だと言えなくなった。


いつも地域の行事や夏休みのプールは強制参加。

「行くよね?行こうね?」
と言われれば頷くしかない。

ちょっとでも嫌だと言おうもんなら
また始まる「不機嫌」。無視。嫌味。



6年生の時保健室登校をした私は、みんなとちょっと違う子、として目立つ存在だったのかな。小さい田舎町だもん、みんなと同じことしてなきゃ浮くもんね。


その頃になると私も「これはばあちゃん受け入れてくれないだろうな」っていう事柄がわかってきたので、保健室登校なんてとんでもないっていう態度をとられるのは分かってた。


案の定関係は悪化。口を聞かない日々が続き
「家には卒業生はいない」
なんて、嫌味も飛んできた。



中学生になり不登校になった時は
「学校行かない子は家にいれないよ」


さりげなく、みんなと同じようにできない私を隠すようになった。


でも、祖母のことだから、と別に変にも感じなかった、それが祖母にとっての当然だと、もう分かってたし抵抗する気もなかった。







これは愛なのかな?ううん、少なくとも「無償の愛」ではないよね。私はいつも対価を支払って愛を得ていたよね。そうしなくちゃ生きていけなかったんだよね。ばあちゃんの言いなりになれば、ばあちゃんの思い通りに私が振る舞えば、異を唱えなければ、穏便に丸く収まる。自分を引き算していたね。




アダルトチルドレン。主治医からこの言葉を聞いた後調べてみた。そうしたら、なんだかとてもほっとした。ずっと「自分の性格に問題があるのかな?」「私ちょっと変なのかな?」と思っていた気持ちがすーーーっと溶けていった。書いてあったアダルトチルドレンの特徴は、あまりにも私だった。


機能不全家族で育ったからといってみんなアダルトチルドレン状態になる訳じゃないんだって。その子の生まれ持った気質によっても変わってくるんだって。先生が言ってた。


反発出来る子はパッと家を出れるけど、私みたいな子はうちに潜って我慢しちゃうんだって。それに元々の繊細な気質まで加わったから、もう全部いいことも悪いことも吸収しちゃったのかもしれないな、って自分では思ってる。植え付けられた歪んだ価値観も、ああそうかと納得して身につけていったかんじ。





なんでばあちゃんのせいで今後の人生、大人になってからも私は苦しまなきゃいけないのだろう。理不尽だよ。私の人生なのに。


ばあちゃんのせいで。これのせいで。アイツのせいで。全部誰かのせいにしてしまいたい。私はひとつも悪くない。そうずっと自分の中の子供の部分が言う(インナーチャイルドっていうかんじ?)。


自分の生きづらさ、何かのせいにしてそれをずっと責められたら楽だ。


でもその怒りのぶつけ所が、ない。どこにも行き場がない誰かや何かを責めたい気持ちや怒りがずっと私の中にいるわけです。



今まで沢山可愛がってくれたし、色んな体験をさせてくれたし、一生懸命育ててくれた。もちろん、それも分かっているから、誰かや何かのせいにしてしまいたい、と思う自分を責める。


「なんで?良くもしてくれたでしょ?あれから何年経ったと思ってるの?もういい加減ばあちゃんを責めるのやめなよ。やな奴。心狭いのね。大人になりなよ。」



そうやって。悲しいよね、不思議だよね、自分のこと傷つけたくないのにな。





距離は離れた、もう干渉されない。夜遅く帰ってきてもいい。みんなと同じじゃなくてもいい。ノーと言っていい。怒ってもいい。泣いてもいい。嫌だと言っていい。


でも今も呪いはかかったまま。私をしばりつける鎖を今全部切ってしまいたい。自由になりたい。



でも正直、自分の心の未熟な部分と環境により形成された価値観と向き合うのに、少し疲れちゃったって言うのが今の本音。だって大変なんだもん、思考を変えるのって。思考を変える、なんて短い文では表せられないぐらいめんどくさくて、エネルギーがいるんだよ。


まあ諦めないけどね。でも今は向き合う事から離れたい。ちょっとだけ。







書き殴ったので起承転結ハチャメチャだし、本当に下手な文章の記事になってしまった…。

いやでも綺麗に繕わない荒々しい気持ちを綴ってもいいよな。

だってここは私の場所だもの。

書くことで、吐き出すことで、癒されますように。
苦しみがたくさんの金色のキラキラになって
幸せや喜びに変わって、私の元へ戻ってきてくれますように。

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