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そこが好き!の告白が辛かった理由


2年ほど同棲していた彼氏と別れ、久々にいいなと思う人がいた。

友達の彼氏の友達。彼は、ずっとスポーツをしてきたこともあり芯があって、静かに面白い。すごくタイプだった。

私たちは、惹かれ合うように連絡先を交換し、デートを重ねた。彼が調べてくれた銀座のカフェに行ったり、友達を交えてダーツをしたり、いつも楽しかった。

目黒にお花見に行った時なんて「すみません、カップルですか?いま取材してまして・・・」と声かけられたりして。

「いや、まだ・・・!」って咄嗟に答える彼の言葉に、嬉しさを必死に隠したこともあった。
稀に出会える、一緒にいると時間を忘れるほど夢中になれる人だった。

たくさんお出かけした。そして、4回目に遊びに行った帰りだったと思う、彼は私をお家まで送ってくれた。そして玄関の前でついに言われた。

「一緒にいると元気になれる。

いつも元気なところが好き。

だから付き合って欲しい」


・・・


あれ??


今まで盛り上がっていた気持ちが一気に冷め、冷静に戻っていくのがわかった。


元気なところがすき??


たしかに、わたしは元気キャラだし、元気な自分すきだけど。。


彼には、言われたくなかった。。


私はOKしたものの、やはり違和感が拭えずお別れすることにした。一瞬の淡い恋だった。

『いつも元気なところが好き』

友達にいわれると嬉しい言葉だけど、彼氏になる人には言われたくなかった。。

だって、いつもいつも元気でいられるわけじゃないから。ずっと元気でいないとだめなんてしんどいよ。。

わがままかもしれないけど、元気な私も、元気じゃない私も含めて彼には受け止めて欲しかった。


欲張りなのかもしれない。

ただの言い方の問題なのかもしれない。

でもその言葉に潜むニュアンスが、その時の私には重要だった。

人の一面の奥には、その人の色々な性格や経験が重なり合っている。

だから、どっか一部分だけでは成り立たないし、どこか一部を無くすと自分ではなくなる。



だからわたしはこう言いたい!

「そこが好き」よりも、「そこも好き!」



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