見出し画像

厳しい環境にも負けない。東北にある自社農場の野菜の話。

ご無沙汰しております。ホテルコンチネンタル府中です。

前回の更新日を確認すると、新型コロナウイルスが日本で猛威を振るうようになって、おおよそ1年が経った頃でした。

あれからさらにもう1年。

今日まで自粛生活が続くとは誰も予想していませんでしたが、こんな時でもお客様が当ホテルで安心して豊かな時間を過ごせるよう、従業員が一丸となってアイデアを出し合い、営業を続けてきました。


さて、久しぶりの更新となる今回は、雪の下でも生き続ける自社農場「東北牧場」の野菜について紹介します。

雪が多かった今年の冬を、東北牧場の野菜はどのように過ごしていたのでしょうか。


朝焼け

こちらは3月下旬の牧場の朝焼け。雪がだいぶとけてきました。


雪の下の野菜

みなさんは雪の下で眠る野菜というと、どんな野菜が思い浮かびますか?
私(広報T)はキャベツが頭に浮かびましたが、収穫時期を迎えたニンジンやキャベツを雪の下で“保存”する越冬野菜とは異なり、雪の下で“育てる”ことで、高い生命力を持って栄養を蓄える野菜があります。


まずは、ニンニク。

青森はニンニクの名産地で、全国で採れたニンニクの6割が青森で収穫されています。

昨年10月に種を植えたニンニクは、1週間ほどで芽を出し、雪が積もる前に葉が3枚程度になりました。

そこから4か月ほど冬眠・・・

ニンニク1


球根部分が大きくなる前の葉ニンニクは冬が旬のため、一足先に収穫します。

葉ニンニク


冬を超えたニンニクはその後も成長を続けて、6月下旬に収穫の時期を迎えます。

雪の下でじっくり眠ったニンニクは、化学肥料を使って大きく育てるニンニクと異なり、少し小ぶり。
それでもしっかりした組織をかたちづくり、香り高いニンニクに仕上がります。

ホテルコンチネンタル府中では、ビーフピラフやペペロンチーノで、東北牧場産のニンニクをじっくり味わうことができますよ。

ビーフピラフ


続いては、タマネギ。

種を蒔いてから2ヶ月ほどかけて苗を作り、10月に植え付けました。

こちらは昨年10月にホテルコンチネンタル府中の従業員が苗植えを手伝わせていただいた様子。

左から、洋食料理長、料飲課係長、料飲課主任、営業担当。みんなで行いました。

植え付け後に霜が降りたタマネギは、なんだかとても寒そうですね。

霜たまねぎ


雪が積もっても負けません。

雪 たまねぎ

雪の重さでくったりして見えますが、地面にしっかり根をはって、成長の準備をしています。

タマネギの収穫も6月頃。

無農薬・無化学肥料で育ったタマネギは、自然な甘みで素材本来の風味が味わえます。

府中で大きくなった姿を見るのがスタッフ一同とても楽しみです。


最後は、ラッキョウ。

みなさん、ラッキョウはよく食べますか?

ホテルコンチネンタル府中では、東北牧場のラッキョウを自家製ドレッシングにして、牧場野菜のサラダと一緒にお出ししています。

ドレッシング

これが大変好評で、私たちには欠かせない野菜!
さて、どうなっているでしょうか…


ラッキョウ

雪が降り始めた初冬は、鮮やかな緑色で生き生きとしていますね。

真冬は雪に押しつぶされてしまうけれど、雪がとけて太陽の光を浴びるようになると、シャキッと空に向かって成長を再開します。

青森の冷たい雪と一緒に成長したラッキョウは、みずみずしくシャキシャキの歯ごたえです。

7月の収穫時期には新鮮な生ラッキョウが府中に届きます。


こうして、昨年の秋に植えた野菜は、無事に冬を越えるところです。

厳しい気候に耐えた分、春にはみるみる成長し、6月から7月に収穫を迎えます。

もしかしたら、雪下の野菜たちも、コロナ禍に辛抱強く耐えてきた私たちと似た思いで春を待っていたかもしれません。

次回からは、ホテルコンチネンタル府中で働く人たちにフォーカスして、インタビューコラムを掲載していきます。それぞれの想いをもって仕事に励む個性豊かな社員を赤裸々に公開していきますので、楽しみにお待ちください!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?