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【選んで無職日記20】生理を隠す意味

 私は生理になっていることを隠すことが正直納得いかない。勿論人前で話すときに大声で話すようなことはしないが、もし話していいのならめちゃめちゃ気兼ねなくはっきりと「今生理で」と発言すると思う。
 何故風邪であることは話して良くて、生理痛であることは言ってはいけない風潮なのかが全く分からない。同じ身体の不調なのに。

 女性とか男性とかそういう話をしたいのではなくて、皆が持ちうる同じ症状の一つとして、相手に伝える必要があるシーンがあると思う。会社など特にそうだ。風邪です、なら言いやすいからサポートをもらえる可能性があるかもしれないが、生理痛で立って歩けないくらい痛い時があったとして、それを上司にダイレクトに言える人がどのくらいいるのだろう。
 生理痛であっても「腹痛」とか「熱感があって」というように濁して相手に伝えた経験がある人が多いのではないだろうか。私も勿論その一人である。

 でも正直話すけど、私の場合生理に「腹痛」はかなりオブラートに包んだ言い方であって、正しくは「股間が痛い」だ。
 生理になる前には食欲が増大し、あごニキビが増える。生理直前には体温が上がり熱っぽくなるし、生理が始まればお股がぎゅう!!!と絞られるような感覚があって普通に痛い。しかもその痛みは勿論一瞬ではない。月に一回確定でイブを飲んでいるし、生理中の1週間は普通に不快だ。毎日自分の血を見るのって不快でしょ。

 これだけ色々大変なのに何を隠す必要があるのかと本当に思う。人によってはイライラして仕事に集中できなくなったり、起き上がれなかったり、失神したりしてしまう人もいるというくらいなのに、何故これを隠して「大丈夫です」っぽくしてなければならないのだろう?

 体調が悪いことはなるべく隠したほうがいい文化がそもそも良くないと思う。出来る自己管理はした上で、それでも体調が優れないならそれを素直に言える環境が欲しい。生理であることを話すことも、開放の一種なのかなとも思う。もちろん言いたい人が言えて、隠したい人は隠せる環境で。

 
 

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