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【選んで無職日記103】オッドアイってなんか惹かれちゃうよね

2024/10/29

 朝起きると十時半で、思ったより寝過ごした自分にびっくりして起きる。
 帰省中に両親からもらった美味しい食パンにハチミツをかけて食べ、コーヒーを飲んだ。

 昨日夜、エッセイ本「うつくしいひと」のカフェ在庫(母のカフェで販売してもらっている)がもう無くなると母から連絡が来て、急いで追加の印刷を頼んだのだが、修正した本文に誤りを見つけてしまい、データの差し替えを依頼したメールを夜に送信していた。
 データ入稿締め切りが今日の午後だったのだが、起きてパソコンを確認してもメールの返信がなかったために急いで印刷会社に電話をすると、わかりました〜と少し面倒くさそうに言われた。こういった電話が来るのはよくあることなのかもしれない。

 その後昼を過ぎ、昼食をどうしようか考えている時に、以前Youtubeを見ている時に出てきた家の近くの弁当屋が思い出されたので、そこの弁当はどうかと夫に尋ねると、いいねというので一緒に家を出た。

 秋晴れで天気が良く、そこまで厚着せずとも外を歩けるくらいの暖かさで良かった。十五分ほど歩いて到着すると、小さな店内には昼ご飯を買い求める客が何人かいた。
 1kgおにぎりとか2kgおにぎりとか、本当にあるのかそんなサイズ、とYoutubeを見ていた時は思っていたけれど、実際に目にすると本当に笑える。私の顔くらいある巨大サイズの岩のようなおにぎり。これは誰が買うのだろうか。例えばだけど、小さい子供たちのお誕生日会をやるとして、このおにぎりをお楽しみ会みたいに皆で切り分けて食べたりするのだろうか。それとも工事現場のお兄さんたちとか、近くの男子大学生とかは、こんな岩などひといきに食べてしまうのだろうか。というか、このおにぎりはいくつか作って売っているようだけれど、ちゃんと残らずに売れるのだろうか?
 私はチャーハンとからあげのお弁当、夫はニンニク醤油からあげ弁当を購入し、その安さに驚く。

 弁当屋の近くに以前行ったことがある喫茶店があったので、コーヒーをテイクアウトして帰ることにした。店内に入りメニューを見ていると、現金支払いのみとの記載があり、焦って財布を確認するとコーヒー一杯がぎりぎりの現金しか持ち合わせていなかった。良かったと思うと同時に、二人で店内に入って一杯だけ頼んでごめんなさいという気持ちになる。

 アイスラテを半分こしながら家に帰り、レンジでお弁当を温めて食べた。ニンニク醤油の香りがかなり強くて、うわ!と声を上げてしまう。一度リビングから出てまた戻っても、同じ匂いが同じ強度で居残るレベルだ。

 昼ご飯後は二時頃から六時までずっとエッセイを書いていた。エッセイというか、体験記と言うか、今はかつて私を悩ませたトラウマを題材に書いてみている。一気に書いている時に、昨日の鍼の先生の声が何度も聞こえてきた。
 「何かに集中している時に呼吸を忘れている」
 本当にその通りだ。私はパソコンでものを書いている時、よく思い出したように鼻で深呼吸している。それまでは多分、呼吸を止めている。今も。

 六時になりリビングに出てソファでぼうっとしていると、仕事を終えた夫がモンハンを始めた。今日からベータ版が公開されているらしい。キャラ設定に三十分も時間をかけ、二人でああでもないこうでもないと言いながら、ブルーとグレーのオッドアイを持つ銀髪のスーパーイケメンを作り上げてしまった。オトモアイルーは夫の実家にいるねこを参考にした。よく走りよく話すのがとても可愛くて、ずっとアイルーばかり見ていた。

 オッドアイと言えば、今日まで何日かに分けて『20世紀少年』をみていた。映画をみている途中、何度も「何だこれ、何だこれ」と口に出していたが、画面の切り替わりや風景の切り取り方がお洒落で、途中放棄せず最後までみていた。
 『20世紀少年』といえばあの目のマークだけど、よくあんな一発で覚えられるようなちょっと気味の悪いマークが出来上がったものだと思う。

 珍しく夫はお弁当を残し、私も当然のように残してしまったので、それに合うように野菜多めの鍋を作り、夜ご飯として食べた。

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