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就職活動を始める前に大切なこと メモする力

今回はメモの重要性についてです。

自分で言うのもおこがましいですが、私は相当のメモ魔です。メモをする理由は大きく分けて2つです。1つ目は記憶の補助。メモを取り、事あるごとにメモを見返して、次のアイデアにつなげます。もう1つは会話の時の手助け。メモを取りながら会話をすると、話の深堀りが容易になるからです。

後者についてもう少し詳述します。例えば相手の口から重要なコンセプトが出てきたとします。私はそのキーワードを書き取り、ぐるぐると丸を付けておきます。それを次の質問のヒントにするためです。また、相手に「この話はこういうことですよね?」と確認する際の内容整理にも使います。この「こういうことですよね?」と言う聞き返しはとても効果的です。相手に「ああこいつはおれの話を良く理解しているな」という好印象を与えることが出来るからです。

記憶の補助としてのメモと、会話時のメモ。2つのメモの取り方は大きく異なります。1つ目の時は、いわゆるメモ。大学ノートの1行1行にびっしりとメモを取ります。2つ目ではとにかくキーワードを書き散らし、線や丸を使って関連付けます。前者は講演会や授業で。後者は営業での訪問時の会話や取材の時に行います。就職活動で言えば、前者は会社説明会。後者はOB訪問やグループディスカッションの時に応用できると思います。

メモの取り方は三者三様なので、それぞれのオリジナルで良いと思います。それでも私が絶対におすすめなのが、3色ボールペンを活用する方法です。私は全てのメモを赤・青・緑で書き分けています。

赤・・・最重要事項。仕事のTODOや、講演会で重要と思った事。

青・・・デフォルト。標準。

緑・・・自分の触手が伸びたもの。面白いと思ったもの。格言。事例。趣味。

これは、私のオリジナルではなく、明治大学文学部教授齋藤孝氏の『3色ボールペン活用術』(角川Oneテーマ21)によるものです。同著から引用します。

赤ー客観的に見て、最も重要な箇所
青ー客観的に見て、まあ重要な箇所
緑ー主観的に見て、自分が面白いと感じたり、興味を抱いたりした箇所
単に線を引くだけでもいいし、これは、と引っかかる言葉に出会ったら、その部分を丸で囲んでもいい。

私はこの本に衝撃を受け、2010年2月15日から3色ボールペンを採用しました。その瞬間手帳が驚くほど機能的になったことを記憶しています。それから8年以上、この手法を変えていません。

特に効果が大きかったのが緑色です。自分が面白いと思った事を色分けし、可視化することで、コメント力、発信力が劇的に上がりました。

例えば営業先で会話をした時、自分が何に興味を持ったのか、瞬時に見返せるようになりました。その結果、メモから緑色のキーワードを掴み取りコメントをすることで、自分の感想を的確に伝える事が出来るようになったのです。さらに、事例についても緑で書いてありますので、それをまとめれば「良い〇〇の共通点」のように、情報発信をする際の材料にもなります。

3色ボールペンは就職活動に大いに活用できると思います。例えば、会社説明会の話は全て3色ボールペンでメモしておきます。そうすることで、後で志望動機を書く際、その企業が重視していること(または人材像)は赤色。自分が興味を持ったことは緑色を確認すれば済むわけです。グループディスカッションでは、キーワードを色分けすることで、話をまとめる時に、どこが重要でどこが面白いと思ったのか、瞬時に検索できます。

さらに応用編。私は疑問に思った事には「☆」マークを付けておきます。説明会で疑問に思った事には、メモをして☆マークをつけておきましょう。そうすれば、面接の時「最後に何か他に質問はありますか?」と言われても対応できるわけです。

さて、こういうことを学生に伝えても、なかなか実践してくれる人はいません。本当見事なまでに実践しません。だからこそ、やるだけで他の学生に対して相当の差別化になると思います。是非、文房具屋で3色ボールペンを購入し、メモを取ってみて下さい。

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