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令和の時代に婚約指輪や結婚指輪は必要ですか?

これ、ボクも販売していて疑問に思う事があります。
昔・・・と言ってもボクが宝石業界に入った約30年近く前の話ですが、その時は確かに婚約指輪や結婚指輪ってまだまだ結婚に必要な物としての認識がありました。

そんな事言いつつボクは結婚時に用意しなかったんですが・・・

それでもほとんどの方は結婚時に婚約指輪と結婚指輪はセットで用意していました。比率的には下記のようになります。

  • 80%:婚約指輪と結婚指輪を用意する

  • 10%:結婚指輪のみを用意する

  • 5%:婚約指輪のみを用意する

  • 5%:どちらの指輪も用意しない

といった感じでした。そういう時代でした。結納もまだ残っていた時で知人が購入してくれた時に招待されましたが、それはもう凄いものでした。

令和の時代はブライダルジュエリーの比率は下がりがちです

そんな事もあって、婚約指輪や結婚指輪のネットショップを始めました。
そうして10数年経ちました。現在の状況はというと、

  • 50%:婚約指輪と結婚指輪を用意する

  • 20%:結婚指輪のみを用意する

  • 15%:婚約指輪のみを用意する

  • 15%:どちらの指輪も用意しない

という感じで婚約指輪、結婚指輪のどちらも用意するという方が明らかに減りました。代わりに若干ですが結婚指輪のみ用意する方が増えて、どちらの指輪も用意しないという方がゆっくりとしたペースで増えてきています。

ブライダルジュエリーを販売している者にとって、この理由ってなんだろうと考えていました。その理由は大きく分けて3つくらいあると思います。

  • ブライダルジュエリーの意味が分からない。

  • ブライダルジュエリーはより他の資金として使いたい。

  • 非正規の写真が増えてきており、お互いにお金がない。

どれも断言はできませんが、ブライダルジュエリーの意味が分からないと言う声。

ブライダルジュエリーの起源

ブライダルジュエリーに関しては、古代ローマにまでさかのぼると言われていて、男性が女性に対し婚約の証を贈るという習慣があります。
古代ローマの頃には約束を果たす誓いの証として、お互いに鉄の輪を着ける習慣が成立していたそうです。

現在のような恋人同士の証として指輪が用いられるようになったのは、その後という説があります。何となくですがそれは分かる気がします。

指輪でなくても2人で同じものを身に着けたいという願望はいつの時代もあるものです。
永遠の約束を果たす誓いの証としてブライダルジュエリーを交換するという事ですね。

そう考えれば結婚する時に購入するのは意味がありそうです。

指輪じゃなくて他に使いたい

次に他の結婚準備の資金として使いたいという意見。これも納得です。
ブライダルジュエリーの意味が分からなければ、別にブライダルジュエリーに予算を割く必要もありませんから。

知人はボクから婚約指輪と結婚指輪を用意してくれましたが、安く作れたと言ってその分、新婚旅行の予算をアップしていました。色々な使い方があるのは良いと思いますし、別に悪い事でもないですよね。

ちょっと寂しい気もしますが、それも考え方ですし、時代の流れなのだと思います。

純粋に高くて買えない。または純粋にカネがない。。。

そして、最後は切実な意見として非正規社員でお金がない。。。
これは何とも言えないですが、出来る限りお手伝いしたい。。。昔と比べて今は本当に非正規の方が増えてきています。

派遣社員だけでなく仕事がしたいのに出来なかったり就職出来なかったりと色々な方がいますし、年齢も関係がなくなってきています。

ボクが働き出した25年くらい前にコンビニでオジサンが働いていたら珍しいと思いましたし、あまりいなかったと思いますが、今やそんなのは当たり前で、外人さんが働いている事も珍しくありません。

それだけ、正社員で働く事が出来ずに安定した収入が確保できない時代になったのかも知れません。
貧富の差という事もあると思いますが、ブライダルジュエリーを購入する方の平均価格はかなり下がっている事は事実です。

ブライダルジュエリーを安く作れるお店あります

そんな事もあって、素材をシルバーにキュービックジルコニアという人工ダイヤモンドを使って価格を下げたプロポーズリング屋さんを立ち上げましたし、そちらの商品を求める方も多くなってきています。

1万円という価格設定という事もありますが、事実「予算はないから出来るだけ安い物を考えていたので助かります。 」といった声や、「彼女に必要ないと言われたけど、何か形として残したかった。」といった声。そして、「お金はないけど、2人の記念に。」という声は思った以上に多いのです。

反対にお金があるないに関わらず、「こんな時だから本物を贈りたい。」「良い物をしっかり作りたい。」といった声がある事も事実です。

今の時代もブライダルジュエリーを用意出来れば楽しいかも知れません。

色々と書きましたが、そう考えると今の令和の時代に婚約指輪は必要なのかという問いに対しての答えは「まだ必要な物」と考えています。

婚約指輪や結婚指輪を販売している者にとって言う事ではないのかも知れませんが、「用意出来れば一番良いけど、別になくたって結婚は出来る。」と思っています。

ボクのスタイルは求められれば最高の仕事をします。という事だけ。
いつの時代もそれだけは変わらずブライダルジュエリーを届け続けています(^^)

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