見出し画像

【ココロコラム】気になるあの人との好感度を高める3つの方法

特定の誰かとの好感度を上げたい。自分が気になる人に気に入ってもらいたいと切実に思っている方も多いことでしょう。

もちろん、この願望が100%かなうような魔法の方法はありません。
ただ、いくつか有効性が実証されているものはあります。少しでも知っておいて、気になる人に好感度を持たれやすくなる可能性を増やす方法を考えます。

女性の間でよく語られているのが、「自分のハードルを高くしたほうがいい」という説です。あまり気やすく話さない、約束も数回に一回は断る、謎めいた部分を作るなど、ミステリアスなオーラをまとっていると、男性側の探究心を刺激し、相手の好感度を上げやすいという説がよく語られています。

これは各種の心理実験ではっきり否定されていて、全くの俗説です。

ミステリアスな人間を演出して、相手がなにか好きになり、口説いてきたとします。しかし、それはあくまで謎の部分を解明したい好奇心が先行しているだけです。

その人の内面に共感しているとか、行動の体験がしたいというものではありません。その結果、口説いたところで相手の満足が終わってしまいます。あとが続かないのです。

気になる相手に好感度を持ってもらうには、ふだんから相手にも関心を示し、自分からもあれこれ話しているほうが、恋愛関係にもなりやすいし、なってからの関係の維持も容易なのです。

女性読者からみると、男性がいろいろ提案してきて当たり前という感覚があるでしょう。当たってはいますが、ある程度女性側から、相手に関心があることを伝える必要があることに注意しましょう。それが、相手の好感度を高めることに直結します。

相手に何か質問するのは、好感度を高める上でも、コミュニケーションをスムーズにする上でも、常に必要になります。そこでも、注意したいポイントが二つあります。よほど落ち込んでいる人でもない限り、人には聞いてほしいことがあります。相手が頻繁にしている話題や、趣味の話題、プライドに思っている分野の話題などです。

そのような相手の聞いてほしいことを、知っていても聞いてあげることです。そして、できれば評価してあげる。かなり見え見えの手口なのですが、それでも効果はかなりあります。相手にとって都合のいい質問をこまめにしていると、相手の好感度はかなり上がります。ぜひ試してみましょう。

「この間話したじゃない」というようなことでも、けっこうニコニコしながらまた話してくれるものです。そして、あなたへの好感度は確実に上がっています。

もうひとつは、意外な質問も混ぜることです。いつも同じようなことばかり聞いていても、なかなか相手に印象づけることは難しいです。そこで、誰も聞かないような、かつ相手のプライバシーに踏み込まないような質問をすると、好感度が上がるという実験結果があります。

ちなみにアメリカのデータなので、「好きなピザのトッピングは何?」という質問が、もっとも好まれたようです。これは日本向きに各自、考え直す必要はあるでしょう。

最後に一つ、原始的な方法を紹介しておきます。話しながら、そっと相手の二の腕に触ることです。これは男性が女性にやってしまうとセクハラになってしまうので、女性読者限定の方法ということになってしまいますが・・。

同じことを話していても、普通に話すのと、相手の二の腕にそっと触れながら話す場合では、好感度について後者度が二倍程度上がるという研究結果があります。

いずれの方法も簡単にできます。ぜひお試しください。

(精神科医・西村鋭介)


お読みになって面白いと思ったり、参考になったら下記からサポートをお願いいたします。 サポートでご支援いただいた収益につきましては、今後の記事の執筆料や運営費に充当させていただきます。