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【末期がん】在宅で緩和ケアを受けることになるまで #3

在宅医療を受ける際の大まかな流れを、前回、前々回の記事で書いてきました。大まかでざっくりとした内容なので参考になるかは些か不安ですが、いつか向き合うことになるかもしれない最期のことを考えるきっかけになればと思います。

今回は認定調査員の面談や介護申請が決まるまでのお話です。

⑤認定調査員がキターーーー(/・ω・)/

父が退院してからはバタバタとした毎日だった。訪問ヘルパーさんとの顔合わせや契約、在宅医療の契約、必要な介護用品の見積もりなどなど、とにかく数時間おきに誰かがやってくるという状態だった。そんな中、介護認定を受けるための認定調査員の訪問が決まった。

要介護状態等区分(要介護1~5、要支援1~2)に応じて、在宅の場合には支給限度額、施設の場合には保険給付額がそれぞれ決められます。要介護認定等は、サービスの給付額に直接結びつくことから、その判定基準については全国一律に客観的に定められています。
要介護:(要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5の5段階)継続して常時介護を必要とする状態であり、介護給付を利用できます。
要支援:(要支援1、要支援2の2段階)日常生活を営むのに支障があると見込まれる状態であり、今の状態を改善あるいは維持するための予防給付を利用できます。
非該当:総合事業を利用できます。

出典:健康長寿ネット

認定調査は父本人との面談や自宅での様子、わたし(介護者)への聞き取りといった内容だ。ケアマネージャーさんも立ち会ってくれたので、特に不安はなかった。いくつか質問事項が決まっているようで、痴呆があるかないか、自力でお手洗いに行けるかなど、生活に支障がないかを確かめているようだった。

いよいよ調査が始まる。要介護度が重くなれば手厚いサービスが受けられるのであろうが、こういう時に限って父はハキハキと答える。ケアマネージャーさんの予想では要介護度2

後日、要介護度決定の通知が届いた。そこに書かれていたのは要介護度4の文字。正直びっくりした。危うい足取りながら自力でお手洗いに行けるし、会話もクリアにできる。食事も満足に摂れているというのに。(しかも頑張ってハキハキ答えていた)

介護に携わったことのある知り合いに聞いたところによると、独り暮らしという点が加味され、介護度が重く見られたようだった。確かに、24時間体制で介助してあげられるわけではないし、余命3カ月となれば妥当なのかもしれない。事実、認定から2カ月後にはほとんど寝たきりになってしまったのだから、プロはすごいなと感心するばかりだった。

⑥要介護4って?

要介護4
・身だしなみや居室の掃除などの身のまわりの世話がほとんどできない。
・立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作がほとんどできない。
・歩行や両足での立位保持などの移動の動作が自分ひとりではできない。
・排泄がほとんどできない。
・多くの不安行動や全般的な理解の低下がみられることがある。

出典:パナソニックのエイジフリー

こうやって文字にしてしまうと何だかガッカリしてしまうが、手厚いサービスを受けられると思えば心強い。実際、要介護度4だと、訪問理容が割安だったり、紙おむつの支給、水道料金の減免といったサービスが受けられた。これは自治体によって違うと思うので、要介護認定の申請をする際に一緒に調べることをおすすめしたい。

介護度の違いはこちらから☟https://sumai.panasonic.jp/agefree/qanda/answer-3-09.html


今回も最後まで読んでくれてありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。


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