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「闘志躍動」が聴きたくて

こんにちは。音楽ネタnoteが続いていますが今回もその話です。

前回がモンテディオ山形ネタでしたので、今回はタイトル画像にもあるとおりベガルタ仙台ネタです。画像ボケボケですみません。なおこの画像は2019年のガンバ大阪×ベガルタ仙台のときのスタメン画像です。

先週と今週、仙台フィルハーモニー管弦楽団と山形交響楽団のジョイントコンサートが開催されました。山形と仙台で開催されて、いずれも完売だったとのことです。

この演奏会で演奏された、ベガルタ仙台ファンファーレ「闘志躍動」が今回のテーマ。この曲の作曲者が内藤淳一さんという、仙台にゆかりがありかつ、吹奏楽でも作品を多く発表されている作曲家さんです。合唱でも指揮をされてコンクールの全国大会にも出場されているなど、実績豊富な方でもあります。なお、今回の演奏会については、ご本人のtweetにも言及がありました。

アマチュア吹奏楽作曲家好き(内藤淳一さんの本業は高校の音楽の先生です)としては作曲家のことを知ってもらいたいので、曲を通していろいろ書いてみたいと思います。

まずは「闘志躍動」の初披露の動画から。作曲家ご本人が指揮をされています。

内藤さんご本人のtweetでリンクされているオーケストラバージョンも内藤さんの楽器の使い方がいい感じに反映されていていい感じですね。編曲はどなたかな。

「闘志躍動」はファンファーレですが、内藤さんの吹奏楽作品でよく知られているのはマーチです。吹奏楽コンクールの課題曲にも選ばれていますね。吹奏楽コンクールを課題曲を選ぶ、朝日作曲賞を受賞しているのも内藤さんが最多(3回)です。

内藤さんの曲はどの曲もよいのですが、私のおすすめ2曲を挙げてみましょう。まずはマーチから。2001年の吹奏楽コンクール課題曲、式典のための行進曲「栄光をたたえて」をどうぞ。

マーチらしくない曲といえばそうなのですが、マーチの形式をよく知っている人が書いた式典曲と聴くとよいかもしれませんね。課題曲に選ばれて以降もいろんな演奏会で演奏されています。

もう1曲は1983年の吹奏楽コンクール課題曲「吹奏楽のためのインヴェンション第1番」です。これはマーチ形式ではない曲です。

「闘志躍動」に通じるような華やかさと躍動感が持ち味の曲です。1983年なので40年近く前の曲になりますが、古さを感じさせない新鮮さにあふれる曲だと思います。

「闘志躍動」の評価するべきところは、地元在住の作曲家と地元のサッカーチーム、地元のオーケストラがコラボレーションして作り上げられたというところでしょう。作曲家というお仕事は仕事の特性上、地方出身でもほぼ首都圏に集まる傾向があるので地元にゆかりがあっても住んでいるのは首都圏、という事例が多いのですが(例外は関西)、「闘志躍動」はすべて地元に縁のある方々で完結している。これはなかなかできることではありません。そもそもプロのオーケストラ団体がある都市自体が限られるので。

地域に根差して地域を盛り上げる、というJリーグの理念(と私の好み)とてもマッチしていて、こういう事例がもっと他でも増えるといいなと思いました。

余談:「闘志躍動」を聴きに仙台に行きたいのですが、行けるのはいつの日でしょうね。フィールドワーク派としては現地で聴きたい。

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