マガジンのカバー画像

読んだ本

8
勝手な読書感想文
運営しているクリエイター

記事一覧

なんとなく、SNSの雰囲気に飲まれて、言いたいことが言えない。

映画を観たり本を読んだりした後、すぐにスマホを開き、SNS上にある誰かの感想をみてしまう。…

11

男性性の中の女性性に惹かれるレズビアン

*本記事では性的な内容を含みます 伏見憲明の『変態(クィア)入門』読了。本の中では、セクシ…

7

差別と向き合うには倫理の際まで追求しなければならない

ホン・ソンスの『ヘイトをとめるレッスン』を読んだ。本では、ヘイトが表現の自由を密接に関わ…

300
2

We are here. We are queer. Get used to it.

クィア・スタディーズ97‘の冒頭文が最高で何度も読み返した。「ゲイのことはゲイにしかわから…

200

HSPは自己顕示欲を高めるための言葉だと思っている

自称クィア、自称ADHD、自称HSP、今や自称の世の中。定義が定着しないまま言葉を無責任に使え…

12

鈴木涼美『グレイスレス』の読書感想文

鈴木涼美の芥川賞候補となった第二作目。Elleのポッドキャストから鈴木涼美の思想や価値観に触…

4

詩人リルケの都会観

都会を毛嫌いするのにその一部に紛れ込むーー。人混みの中にいる自分を少し遠くから見ると、大量生産された人間の一人であることに気づく。さらに上から覗くと、人間に差はない。 なるべく自己という「内」に向き合おうと思っても、いつの間にか「外」に向かってしまう。事物の真偽は、「自然」とそれに相反する「都会」なのだ。 だが、不思議なことに人間は矛盾した生き物であり、都会に嫌悪感を抱くものでさえも、孤独を恐れる。結局は都会の奴隷となり、内に向かう暇なく外の事物を求めてしまう。 混沌と

¥200

詩人リルケの考える虚構と本質

自然は現実を受け入れながら生きる。 一方で、人間は在るようで反映に過ぎない。 時たま人混…

11