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母と家で過ごした日々 在宅緩和ケアと在宅看取り

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亡くなった母と過ごした最後の日々、その後の移ろいゆく自分の心について書いています。 母は末期の卵巣がんでした。 終末期に、緩和ケアを受けながら自宅で過ごし、自宅で父に手を握られ…
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#母の死

声が聞きたい

声が聞きたい

じんわりと

それでいて

穏やかに暖かく

静かに続く

そう思っていた

母のいない寂しさ

やらなければならないことが
手につかないほどに
ずっしりと
ガツンと
しっかりと
響き渡っている

自分の中に
たしかに
母はいる

でも
自分の一部を失った
それもまた
ほんとうのこと

何もしたくない

noteに気持ちを書き連ねて
自分を慰める

母は
今どこにいるだろう

毎日何度もお鈴を鳴ら

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整うまで

整うまで

どれだけの時間が かかるだろう
私の
寂しい気持ちや
悲しみ

消えることは
ないだろう

お母さんに
会いたい

何も出来なくなっちゃった

ずっと
家事が手につかなくて

母が亡くなった日から
どんどん上に積まれていく食器

少し洗っては
手が止まる

食器置き場は空っぽ

冷凍食品をレンジで温めて
そのまま食べたり
買ってきたものを食べたりして

何とかやりすごす

洗濯物も
辛うじて何度か

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ふまれても 

ふまれても 

よくやった、やり切ったという自信と

モヤモヤする気持ちと

急に寂しく感じるときと

広い心を持てない自分を責めてしまうのと

行ったり来たり

朝起きて
お母さんの写真に向かって
お話しした

実家に行って
お線香を上げて
お母さんとお話しした

湧いて来る気持ちが
汚くて
辛かった

お母さんが
それで良いよって言った

嫌な気持ちも
モヤモヤする気持ちも
あるけれど

もういいやん、置いて

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黄色い光に包まれて 全ては繋がっている

黄色い光に包まれて 全ては繋がっている

母が亡くなり、葬儀を終えてもまだまだ忙しく、食べたり飲んだり、座る時間がかなり減っている。

なんだかんだで、ここ3か月、4、5キロくらい体重が減り、振り返ってみると、精神的にも相当しんどかったなぁと、思う。
手続きや、必要なものの手配などに忙しく、自分のことに使える時間が少なかったので、食事をする時間があまり取れなかった。
気持ちが辛すぎて、食べ物が喉を通らない日もあった。

休日は、普段より余

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長い長い闘病生活が終わりました

長い長い闘病生活が終わりました

母が亡くなりました。
本当に長く辛い闘病生活、出口のないトンネルの中で震えるような状況でも、笑顔を絶やさず、愚痴や弱音もなにも出さず、頑張り抜いた母でした。

お通夜ではたくさんの方が会いに来てくださり、生前仲良くしていただいた皆さんと、心温まるお別れをしっかりできました。

母らしく、みんなを愛し、みんなから愛されて、幸せな旅立ちをみんなで作れたお葬式。

心残りなく、精一杯看取り、送り出せまし

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