雨に踊れば。やまない雨はない、なプレイリスト作った。
とりあえずプレイリストを知りたい人は以下をご覧ください。
プレイリストに加え随筆と、プレイリストに含まれる曲の紹介を認めましたので、文章も読んでいただけますと幸いです。
「今の気分に合う、まだ聴いたことのない曲をかけて、セバスチャン」
上記は、お気に入りリストに登録した曲の中に、今の気分に合う楽曲がなかった時に言いたくなるセリフ第1位です。
しかし、私の家には幼い頃から面倒をみてくれ、私のことをよく知ってくれている執事のセバスチャンはいませんし、例えセバスチャンがいたとしても、私の気分や好みを完全に汲み取って、ドンピシャな音楽をかけてくれるとも思えません。
今の気分に合う曲は自分自身で探さなくてはいけませんから、時々、音楽配信アプリでプレイリストを検索します。
プレイリストを選ぶ際は、好みの曲が入っているもの、でも、知っている曲ばかりではないものをチョイスします。
プレイリストのいいところは、知らない曲に会えるところ。
どこの誰かも分からぬ、でもプレイリスト中の知ってる曲をなぞってみると、きっと好みが合いそうだと思うユーザーの「これもいいよ」を取り入れてみるのも面白いものです。
セバスチャンよりも、きっといい曲を教えてくれることでしょう。
しかし、プレイリストを垂れ流ししていると、「この曲の流れなんぞ?」と思う時もあります。
アップテンポの曲からいきなりバラードになり、またアップテンポ……
「別にいいけど、高低差激しすぎて耳きーーーーんなるわ!!!」
サブスク世代にすれば、「流れなんて知ったこっちゃねぇ」ということなのでしょうか?
私はギリギリCD世代だと思われるので、アルバムを通しで聞くことをしていたけれど、最近そのような文化が衰退してきていることは、多くの人が知るところです。
時々自身でもプレイリストを作りますが、それを1枚のアルバムと見立て、曲の順番にもこだわります。さながらDJのように。
BPMを合わせるわけではないけれど、どうやってリスナーを踊らせてやろうか、どうすれば気持ちいいかと考えるのです。
ちなみに40代くらいから、デイイベにしか出ないDJになりたいと常々思っています。
来たるDJデビューに備えて今から練習しなくては。
DJデビューに備えた練習として、今回は雨に関する歌や、歌詞・タイトルに雨にまつわる言葉が出てくる曲などをまとめました。梅雨だし。
雨の歌には大きく2通りあると思っています。
明るい雨の歌と、暗い雨の歌です。
凍える土砂降りの時もあれば、雫が光る雨上がりの時もあります。人生もまたしかり。ズンと沈みたい雨の日もあれば、明るい歌を聴きたい雨の日もあります。
このプレイリストは、小雨から始まり、土砂降りになり、雨上がりになるので、沈みたいのか、上がりたいのか、気分に合わせてお好きなところから聴いてみてください。
どこからでもぐるっと一周回れる様、グラデーションの様に曲が並んでいるはずだから。たぶん。
加えて、小雨・どしゃぶり・雨上がりと、ざっくりセクション分けもしたので「今日は明るい曲だけでいいわ」「今日は暗い曲しか聞かない!」「どしゃぶり体験してから、雨上がりの空を感じるのだ」などという聴き方もまた一興。
ちなみに、土砂降りの曲も私の好みで、日本語ラップ界隈の曲が多くなったので、良いグルーヴで本文タイトルの通り踊れると思います。知らんけど。
前置きがかなり長くなりましたが、さて、ここから各曲を140字程度でまとめてみます。決してTwitterにコピペで横流ししようなどとは思ってはいませんよ。断じて。
(この記事長いな〜って思ったでしょ?ここまできたらな最後まで付き合いなさい)
小雨セクション
1:Sun Shower / ylang ylang
「雨の降る前に帰ろう」というフレーズのなんというキャッチーさ。口ずさんじゃう。
鉄筋の音が雨粒のように跳ねて、雨がテーマになっている曲ですが、軽やかで優しくあたたかく、カラフル。彼女の声だからこそこんなにもあたたかく聴こえるのかもしれません。
2:紫陽花 / 梶原岳人
原曲は椿屋四重奏の楽曲で、アコースティックアレンジされたこの曲。
彼の声はずるいですね。初めて聴いた時「なんじゃこの声!」と思いました。
椿屋四重奏の『紫陽花』はどこか男臭く、別れの意味を懸命に探してるようだけど、彼の『紫陽花』は艶っぽく、本当はどこかで別れの意味を分かっていそう。
3:Rainy / BASI
「車のワイパーをゆっくりにして、クリープ現象で進みながら…」といつかのLIVEでBASIさんが話されていたのをこの曲を聞くたびに思い出します。
ガラスにしたたる雨を眺めながら聴きたい。
BASIさんはラッパーですがこの曲の大部分はラップではなく、歌で綴られています。
L→Rの部分があるので気になる人はイヤホンで聴いてみてね。
4:Love Me Up / Awich
「お嫁に行く女狐をcelebrate」なんて「狐の嫁入り」のこんなおしゃれな言い方、これまでに聞いたことがあったでしょうか?
「姐さん」と呼びたくなるAwich様ですが、おとぎ話や神話を曲にしたような、神秘的な雰囲気とどこかガーリーさを持った曲。MVもとても可愛いので、ぜひご覧あれ。
5:Purple Rain / 3House
Awichと同じく、沖縄にルーツを持つ3House。
柔らかい声と、ロマンチックな雰囲気やメロウな曲が多いのが彼の特徴ではないでしょうか。この曲もまたメロウなおしゃれラップでございます。
(この曲以降、少しダークな雨ソングになっていきますゾ。土砂降りゾーンへいざ。)
土砂降りセクション
6:Rain drop / Pinoko
「病みカワ系」と称されることのある彼女。女の子のリアルや恋愛がテーマのリリックが多く、可愛らしい言葉選び、でもダーク。そりゃ「病みカワ」ですから。失恋した雨の日にこれ聴いたらたぶん泣いちゃうよ。『揺れる胸が』が田我流のオマージュかな?こういうのを探すのも日本語ラップを聴く楽しさ。
(youtubeにあったけど、公式っぽくなかったので自粛)
7:Rain / illmore 18scotto
illmoreさんのビートが好きです。そこに乗る18scottoさんのラップのかっこよさ。
曲中にエコーが使われていて、音がボワんと聴こえる感じ、雨に包まれている様です。
(上の曲と同じ理由でYoutubeなしです)
8:RAIN MANIA feat.yae / 7AW TOSHIKI HAYASHI(%C)
ラップセクションとポエトリーリーディングセクションからなる曲。
ビートは人気ビートメーカーであり、ChelmicoのバックDJも務める%C(パーシー)ことTOSHIKI HAYASHIさん。
暗〜い雨の曲。このプレイリストの中で1番暗い。
(はい、ここがどん底です。これから少しずつ明るい雨の曲へ)
9:Rain / SIRUP
雨の音から始まり、雨の音で終わるこの曲。
しっとり始まったかと思えば、ガラッと切り替わり、疾走感を感じられるサビへ。ちょっと暗めだけれどノれる曲。2サビ終わりのラップっぽいセクションと、そこからのサビが好きです。
10:Rain / 大江千里
音楽番組『関ジャム』でこの曲を知った気がします。
なんだかよくわからないけどお品のある曲。大江さんの声のせい?
そしてそんな難しいコードをたくさん使っているわけではなさそうだけど、どこかおしゃれな、都会的な雰囲気。秦基博さんなどもカバーしておられる曲です。
雨上がりセクション
11:アンブレラ / 錦戸亮
彼のイメージを尋ねると「元アイドル」「俳優」「やんちゃ」なんてキーワードが並びそうですが、わたしは彼を素晴らしい作詞家だと思っています。もちろん曲も素敵なのですが。日常の些細な出来事を1つの作品へと昇華する、話の膨らませ方、比喩表現が素晴らしい。『いとしのエリ』『オールドスクール』『狛犬』などもすきです。
12:Everything / 嵐
嵐の楽曲は中学生から高校生にかけてよく聴いていました。この曲は、当時よく聴いていた曲の1つです。現状に対するもどかしさや苦しさと、未来に対する希望が入り混じった歌詞は、ある程度年齢を重ねた今でも、いや今の方が刺さる気がします。最後に虹がかかります。
13:雨あがり / BASI
このプレイリスト2曲目のBASIさん。最後は明るく終わりたかったのでこの曲をチョイスしました。心地いい曲。
(この曲もYoutube動画が公式じゃなさそうだったので自粛)
どのようにこのプレイリストを楽しんでいただけましたでしょうか。
暗い曲からはじまり、明るい曲で終わることができず、また暗い曲を聴いてしまったあなた。大丈夫ですよ。やまない雨はございませんから。
このプレイリストから1曲でも、あなたの雨の日、いや、雨の日以外の日々をも彩る、新たなお気に入りが見つかれば幸いです。
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