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千秋楽とこれから

24節気では立秋を迎えました。
ほっとしています。

セミの声が高く響き、依然滅入るような暑さと旱魃が続いています。例年なら、少しずつ小さな秋を発見できます。
朝夕の涼しさやさわやかな風に撫でられるのですが、今年の夏は厳しく、連日猛暑日が続いています。

必死に野菜にみずやりをしていますが、水やりをする前に、われわれ人間が干からびてしまいそうです。

約1年かけて準備してきたヒマワリ祭りも昨日、千秋楽を迎えました。例年に増して、栽培は厳しく、また暑さのため開花期間は短く、自然の前に人間の儚さ、無力さを日に日に感じる夏です、

それでも夕空で染まるひまわり畑を沢山の人とチェロの音楽とともに見られたのは嬉しく、感動的な1日であり、多くの励ましをいただきました。

最終日のオーガニック給食の映画「夢みる給食」では、大変多くの方が夏休みにも関わらずご参加くださり、ありがとうございました。
オーガニック給食の実現に向けて、自分の与えられた仕事の域を超えて「志」を持って取り組み、現実の力として広がっている世界に、大変感銘を受けました。

我々農場のスタッフの和仁がぜひ多くの人に見てほしいと1年前から準備をはじめ、悩み、奔走し、疲れ果てて野菜の中に寝てしまったりしながらも、無限の情熱を行動にかえて取り組んできてくれました。
そして、映画の上映会の開催のみならず、現実にこの4月から毎月地元の小学校中学校にオーガニック野菜を使っていただき、
さらに農場のブランド商品の肉厚ピーマンやほっこりアンデスレッドなども給食のメニューにこの秋から登場するように新たな展開を見せています。

一人の夢と情熱が他者を巻き込み、人々の「志」となり、現実の力に昇華していく光景を間近でともに分かち合うことができたことは嬉しく、一緒に働けることを誇らしく思います。

この夏もまた、例年以上に沢山の方にお世話になりました。本当に感謝です。かわらず、情熱をもって農業に取り組み、人々に感動を与える農家でありたいと思っています。

山口敦史


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