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坐禅考

おはようございます、けさも早起きです。早く起きてまずはうがいをして、顔を洗い、体重を量ってから作務衣に着替えて、坐禅をします。この坐禅というものに関して。曹洞宗で総持寺貫首までつとめあげられた板橋興宗師は坐禅の効用に関して、脳の神経系が三つあること①ドーパミン系神経(興奮)②ノルアドレナリン系神経(不安)③セロトニン系神経(落ち着き)をあげられ、坐禅には③を高める効果があるということを述べられています。

でも、まあ、これも人によりけりだとおもうんですね。③のセロトニン系神経について、刺激を受けることによって、かえって眠気が刺激されるということも、あるのではなかろうか。そういうひとはむしろ、ドーパミン系が高まっている時に坐った方が、眠気もすくなかったりするのか、という感じもいたします。すなわち、雑念が多くてあたまがカーッとなっている時の方が、覚醒しているという風に。

わたしが考えている坐禅の効能というのは、①~③のバランスが「調う」ということです。ですから③が強めのひとは坐ると一旦眠気が来て、そこから雑念が起こって①が起こり、次第に不安も高まって②もあがったり、さがったり、そうしながら、次第次第にととのっていくのが、坐禅の効能ではなかろうかと。ゆえに、はじめからとんと調っていて、もう、しずかにしずかにことが推移していくような、そういうイメージで坐禅をとらえると、もう、実際に坐ったときのギャップで、だめだあ、って落ち込むんじゃ無いでしょうか。

そんなことをおもいます。

今日の一冊

ご高齢者の本をときおり読むと、いろいろとヒントがあります。

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