【読書記録】東野圭吾 「容疑者xの献身」
私が今回読んだ作品は東野圭吾の「容疑者xの献身」です。
この本を選んだ理由はやはり、この間公開された映画「沈黙のパレード」の影響です。いろいろなところで宣伝をしていて、悔しいのですが東野圭吾の作品が読みたくなりました。
多くの人に愛されている作品ですが、私は初めて読みました。
現代ミステリーとして納得の面白さ
この作品は私が言うまでもなく、現代ミステリー作品の中では傑作です。私も読んでみてその意味が分かりました。事件の真相が知りたくて、特に後半の方では電車を乗り過ごすほど夢中になってしまいました。皆さんも読むときには降りる駅に注意してくださいね。
そしてこの作品を名作にしているのはやはり、人間模様の細かい描写でしょう。愛や本当の悪とは何なのか考えさせられました。この本の本質は恋愛小説なのか? というくらい心理描写も細かいです。
理系にはたまらない要素満載
この作品の作者である東野圭吾は理系の大学出身であることが知られています。そのせいもあって今回の作品にも多くの理系興奮ポイントが出てきました。私的にはN≠NP問題のところが一番ぐっと来ました。
あんまり言ってしまうと面白くないので、他のものは読んで探してみてください!
謎解き要素の論理的な感じも相まって、割と理系の人に刺さる作品なのかなとも思います。わからないけど。
映画もよいがやはり小説
この作品は映画化もされています。私は昔、映画を見たことがあったのですが、改めて小説を読んでから映画を見返してみました 。
個人的には私は圧倒的に小説の方が面白いと感じます。伏線の回収や人間模様の描き方が小説の方が鮮やかです。そしておそらく、小説だと自分で想像するからこその没入感がありました。後は先に作られたせいもあり、小説の方が深いところまで細かいエピソードが詰まっていました。小説見ないとわからなくない? というシーンもあったり、、
また映画と小説を比べるのも面白いかもしれません。終わり方に違いがあったり、映画には雪山登山のシーンが出てくるなど様々な違いがあります。見比べるのもなかなか面白いと思いますよ。
おわりに
今回の作品は久しぶりに「読まずにはいられない」という感覚を得られた作品でした。電車を乗り過ごしたのはちょっとショックでしたが。
あと個人的にはこの題名がぐっと来ます。xが入っているところもかっこいいし献身という言葉のミステリアスさがたまりません。このような言葉のセンスが欲しい今日この頃です。。
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