本のあて。

本とお酒が大好きです! フリーランスの書籍編集者【編集長】とフリーランスの営業マン【営…

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本とお酒が大好きです! フリーランスの書籍編集者【編集長】とフリーランスの営業マン【営業部長】が新しい読書の魅力を発信します。

マガジン

  • 編集先記 -今、本を作っています。-

    普段はフリーランスの編集者として本を作っている【編集長】による、編集後記ならぬ編集「先」記。あまり表に出ない本づくりの様子を気ままに記します。

  • 標本バカ -外伝-

    国立科学博物館の「標本バカ」こと川田伸一郎先生による新連載! 標本づくりのこと、専門のモグラのこと、展示のこと、本のこと、標本バカな日常のことを不定期で配信します。

記事一覧

固定された記事

はじめまして、「本のあて。」です。

はじめまして、「本のあて。」です。 「本を作りたい人」と「本を売りたい人」である本好きの2人が、 あんな本が欲しい、こんなイベント面白そうと語らううちに、 noteを…

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化石案内はおせっかいなくらいがありがたい

こんにちは、編集長です。 「編集先記」と題して不定期でお届けしてきたこの連載、覚えていらっしゃいますでしょうか。 ジャン!! この本を作っていました!!! 発売…

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古生物学ってどんな学問?

こんにちは、営業部長です! 突然ですが、古生物学ってどんな学問かご存知ですか。 恐竜や古生物に関する本はたくさんありますが、そもそも古生物学とはどんな学問なのか…

本のあて。
1か月前
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「大哺乳類展3」に行ってきました!

こんにちは、編集長です。 開催の発表からずっと心待ちにしていた国立科学博物館の特別展「大哺乳類展3」、3月16日についに開幕しました! パチパチパチパチ〜 2010年…

本のあて。
3か月前
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【イベントレポ】『ディノサン』×『ディノペディア』SPディノ愛トーク(後編)

クリスマスを数日後に控えた2023年12月22日、オンライントークイベント 《『ディノサン』5巻発売&『ディノペディア』重版記念トーク ホーリーディノナイト〜聖なる夜にデ…

本のあて。
5か月前
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【イベントレポ】『ディノサン』×『ディノペディア』SPディノ愛トーク(前編)

架空の恐竜園「江の島ディノランド」を舞台に描く初の恐竜飼育漫画『ディノサン』(新潮社)と、恐竜にまつわる様々なワードをゆる絵とともにガチ解説したイラスト恐竜百科…

本のあて。
6か月前
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【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.3

こんにちは。営業部長です! 某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材にいくという編集長に同行し、 福井県立恐竜博物館に来ています。 こちらは、 【編集先記に同行し…

本のあて。
7か月前
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【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.2

こんにちは。営業部長です! 某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材にいくという編集長に同行し、 福井県立恐竜博物館に来ています。 こちらは、 【編集先記に同行し…

本のあて。
7か月前
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動物が好きだからこそ、向き合わなければならない「死」のこと

こんにちは、編集長です。 12月に編集を担当した本が出版されます。 『死んだ動物の体の中で起こっていたこと』 今は無事校了し、刷り上がりを待つばかり。 緊張続きの本…

本のあて。
7か月前
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【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.1

編集長から、現在とある本を作っており、その本を完成させるために全国の博物館・科学館に取材に行っていると聞いた私。 取材旅行だってェーーー⁉ 同行したい! というこ…

本のあて。
7か月前
8

【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.3

こんにちは。編集長です。 某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材のため、福井県立恐竜博物館を訪れました。 進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞い…

本のあて。
7か月前
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【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.2

こんにちは。編集長です。 某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材のため、福井県立恐竜博物館を訪れました。 進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞い…

本のあて。
7か月前
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【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.1

ご無沙汰しております、編集長です。 光陰矢の如しという言葉がことさらに染みる11月半ば。皆様いかがお過ごしでしょうか。 春から続いた某化石案内本の取材(詳しくはこ…

本のあて。
7か月前
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「化石のマーケット」という名の大人の文化祭

こんにちは、営業部長です。 11月4日、5日に TCA東京ECO動物海洋専門学校 第3校舎(恐竜校舎ダイナソーミュージアム) にて開催された「第3回 化石のマーケット」に、 本の…

本のあて。
7か月前
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アズマヤを作っている時、彼は楽しんでいるのかもしれない。

こんにちは、営業部長です。 2023年8月27日に編集長に誘ってもらい『ニワシドリのひみつをもとめて』トークショーに行ってきました! イベント会場は、東京は神保町にある…

本のあて。
10か月前
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【編集先記】驚異と癒しの圧倒的アンモナイト空間!三笠市立博物館編vol.2

こんにちは。編集長です。 某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材のため、三笠市立博物館を訪れました。 驚異と癒しの圧倒的アンモナイト空間!三笠市立博物館編vol.1…

本のあて。
11か月前
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固定された記事

はじめまして、「本のあて。」です。

はじめまして、「本のあて。」です。 「本を作りたい人」と「本を売りたい人」である本好きの2人が、 あんな本が欲しい、こんなイベント面白そうと語らううちに、 noteを始めることになりました。 旨い酒があれば旨いあてが欲しくなるように、 大好きな本をもっと楽しみたいと思ったとき、 あてにしてもらえる存在になれるよう、 そして、本好きの輪がもっともっと広がるよう、 これから「本」をキーワードに様々な情報を発信してまいります。 具体的には、本の紹介や、刊行イベントの企画&レポ

化石案内はおせっかいなくらいがありがたい

こんにちは、編集長です。 「編集先記」と題して不定期でお届けしてきたこの連載、覚えていらっしゃいますでしょうか。 ジャン!! この本を作っていました!!! 発売は7月12日ですが、ひと足先に見本が届いたので、小躍りしながらnoteを書いています。 この本は、化石の前をうっかり通り過ぎようとしたあなたの足を止めて、 え?その化石素通りしちゃうの!? ま、まってこの化石すんごいんだから!ちょそこ!これ見た?見てないの??ダメじゃん!ここにほら、これすごくない!? ここを

古生物学ってどんな学問?

こんにちは、営業部長です! 突然ですが、古生物学ってどんな学問かご存知ですか。 恐竜や古生物に関する本はたくさんありますが、そもそも古生物学とはどんな学問なのか、古生物学者が何を考え、研究ではどんなことをしているのか、、、、考えれば考えるほど興味が湧いてきますよね! というわけで、本日は、そんな私(とあなた)にぴったりの本をご紹介します。 *** 古生物学というと、恐竜の研究や化石発掘のフィールドワークをイメージする人がほとんどかもしれません。ファンが多いのはそういう

「大哺乳類展3」に行ってきました!

こんにちは、編集長です。 開催の発表からずっと心待ちにしていた国立科学博物館の特別展「大哺乳類展3」、3月16日についに開幕しました! パチパチパチパチ〜 2010年の第1回、2019年の第2回に続く、5年ぶり3回目の開催。 大哺乳類展といえばコレですよ、 科博自慢の哺乳類標本群による大行進! 普段はつくばの収蔵庫で待機する彼らの、数年に一度の大舞台。真っ先に見たい! というわけで、開幕に先立って3月15日に開催された内覧会に行ってまいりました。 (レッツ職権濫

【イベントレポ】『ディノサン』×『ディノペディア』SPディノ愛トーク(後編)

クリスマスを数日後に控えた2023年12月22日、オンライントークイベント 《『ディノサン』5巻発売&『ディノペディア』重版記念トーク ホーリーディノナイト〜聖なる夜にディノ愛を語ろう〜》 が開催されました。 令和に生まれた“2大ディノ本”の著者陣、木下いたるさん×G.Masukawaさん×ツク之助さんによる一夜限りのスペシャルトークの模様を、前編と後編に分けてお届けします。 『ディノサン』×『ディノペディア』SPディノ愛トーク(前編)を読む 〜〜〜🎙️〜〜〜 恐竜

【イベントレポ】『ディノサン』×『ディノペディア』SPディノ愛トーク(前編)

架空の恐竜園「江の島ディノランド」を舞台に描く初の恐竜飼育漫画『ディノサン』(新潮社)と、恐竜にまつわる様々なワードをゆる絵とともにガチ解説したイラスト恐竜百科『ディノペディア』(誠文堂新光社)。 令和に生まれたこの“2大ディノ本”の著者陣、木下いたるさん(『ディノサン』著者)×G.Masukawaさん(『ディノペディア』著者)×ツク之助さん(『ディノペディア』イラスト担当)によるオンライントークイベント 《『ディノサン』5巻発売&『ディノペディア』重版記念トーク ホーリーデ

【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.3

こんにちは。営業部長です! 某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材にいくという編集長に同行し、 福井県立恐竜博物館に来ています。 こちらは、 【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.2 の続きです。 vol.1も読んでくれる? アナタ、いい人ですね。。 編集長Ver.もよろしくお願いします! vol.1 【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.1 vol.2 【編集先記】進化した福

【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.2

こんにちは。営業部長です! 某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材にいくという編集長に同行し、 福井県立恐竜博物館に来ています。 こちらは、 【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.1 の続きです。 編集長Ver.はこちら! vol.1 【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.1 vol.2 【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.2 v

動物が好きだからこそ、向き合わなければならない「死」のこと

こんにちは、編集長です。 12月に編集を担当した本が出版されます。 『死んだ動物の体の中で起こっていたこと』 今は無事校了し、刷り上がりを待つばかり。 緊張続きの本づくりの中で、ふとひと息つける瞬間でもあり、もっともソワソワする時間でもあります。 *** 話は2年とちょっと前に遡ります。 時間さえあれば博物館や動物園や水族館で過ごすのが当たり前だった私の日常は、得体の知れないウイルスによって突如失われ、鬱々とした気持ちを抱えながら日々をやり過ごしていました。 そん

【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.1

編集長から、現在とある本を作っており、その本を完成させるために全国の博物館・科学館に取材に行っていると聞いた私。 取材旅行だってェーーー⁉ 同行したい! ということで、こちらは同行した営業部長編です。 編集長Ver.を読んでからこちらを読むもよし。 こちらを読んでから編集長Ver.を読むもよし。 いったりきたりお楽しみください! 編集長のvol.1はこちら 【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.1 編集長のvol.2はこちら

【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.3

こんにちは。編集長です。 某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材のため、福井県立恐竜博物館を訪れました。 進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.2の続きからお届けします。 vol.1も読む *** 日本が誇る福井の恐竜たち 福井が恐竜王国と呼ばれる所以、それが、ここに展示されている恐竜たちです。 福井では1989年から続く恐竜化石調査から、これまでに、 ・日本で初めて学名がついた肉食恐竜フクイラプトル、 ・テリジノサウルス類の

【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.2

こんにちは。編集長です。 某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材のため、福井県立恐竜博物館を訪れました。 進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.1の続きからお届けします。 *** 9割実物 vol.1の最後に、「絶対に見逃してはいけないヤバイ恐竜化石がある」とお伝えしましたが、早速そのヤバイ恐竜化石をご紹介していきましょう。 まずはこちらを見てください。 見渡す限り立派な恐竜骨格が並ぶフロアに、ひときわ目を引く大迫力の恐竜。 カマ

【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.1

ご無沙汰しております、編集長です。 光陰矢の如しという言葉がことさらに染みる11月半ば。皆様いかがお過ごしでしょうか。 春から続いた某化石案内本の取材(詳しくはこちら)もラストスパート。 今回はついにッ! あの恐竜王国の館へッ! 行ってまいりましたッッ!! 福井県立恐竜博物館!!! 「恐竜」を冠した国内最大級の地質・古生物博物館として、2000年にオープンした福井県立恐竜博物館。2023年夏、開館以来初となる本格的な改修を経て、リニューアルオープンしました。 パワー

「化石のマーケット」という名の大人の文化祭

こんにちは、営業部長です。 11月4日、5日に TCA東京ECO動物海洋専門学校 第3校舎(恐竜校舎ダイナソーミュージアム) にて開催された「第3回 化石のマーケット」に、 本のあて。としてブース出展をしてきました! 「化石のマーケット」は化石を身近に感じる為の新しいイベントとして、 今年で3回目の開催。 化石販売業者や古生物をモチーフにしたグッズのハンドメイド作家、アーティスト、恐竜や鉱物等の関連書籍を扱う出版社などがブースを出し、またTCA東京ECO動物海洋専門学校(

アズマヤを作っている時、彼は楽しんでいるのかもしれない。

こんにちは、営業部長です。 2023年8月27日に編集長に誘ってもらい『ニワシドリのひみつをもとめて』トークショーに行ってきました! イベント会場は、東京は神保町にある子どもの本専門店ブックハウスカフェ。こちらは本屋さんとしての営業は勿論なのですが、カフェスペースのほかにミニ画廊、イベントスペースもあり、いつもとても賑やかです。 今回は7月に発売された、絵本作家・鈴木まもるさんの『ニワシドリのひみつをもとめて ものづくりする鳥のふしぎをさぐる旅』(理論社)の刊行記念トーク

【編集先記】驚異と癒しの圧倒的アンモナイト空間!三笠市立博物館編vol.2

こんにちは。編集長です。 某出版社から刊行予定の某化石案内本の取材のため、三笠市立博物館を訪れました。 驚異と癒しの圧倒的アンモナイト空間!三笠市立博物館編vol.1の続きからお届けします。 *** アンモナイトの歴史 ここは日本一のアンモナイト博物館。大きいものだけでなく、小さいものも、形の変わったものも、北海道産を中心に約190種600点のアンモナイトが展示されています。 (ちなみにこのフロア全体の化石の展示数は約1000点。つまりアンモナイトだけで6割!) と