世界で最も古い美術館のひとつであるイタリア・ローマのカピトリーノ美術館。その始まりは、ルネサンス時代の教皇シクストゥス4世がローマ市民に4点の古代彫刻を寄贈したことにさかのぼる。また、19世紀には日本の岩倉使節団が訪問した歴史があり、日本とも深い関わりがある。
本展では同館の所蔵品を中心に、ローマ建国から古代の栄光、教皇たちの時代から近代まで、約70点の彫刻、絵画、版画などを通じて「永遠の都」と呼ばれるローマの歴史と芸術を紹介する。コレクションからは、古代ローマ帝国の栄光を礎に、ヨーロッパにおける政治、宗教、文化の中心地として発展したローマの歩みを垣間見ることができるだろう。
出典:ひととき2023年9月号
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