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おすすめの書籍

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ウェッジから刊行された書籍の中から、ほんのひとときがおすすめする、旅や文化・歴史に関するものをご紹介していきます。
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#奈良

奈良が紡いできた物語に触れ、仏教を身近に感じる3冊

古都の情緒あふれる奈良は、日本人はもちろん海外から訪れる人々にも人気の土地。そんな奈良は仏教を育んだ地ともされ、今現在およそ70もの国宝仏を有し日本で一番です。そうした奈良の文化や歴史の魅力を伝える活動を幅広く重なっているのが、奈良国立博物館の名誉館員であり、半蔵門ミュージアム館長でもある西山厚さん。ラジオやテレビ等のメディアにも多く出演し、時にはお笑い芸人と絡んだりも。西山さんの著書は仏教史を交え、篤い専門知識に裏打ちされながらも、わかりやすく優しく、仏教に興味ある無しの枠

祈る人の心を汲んで、あったかい気持ちにさせてくださるのが仏像だと思うんです(俳優・紺野美沙子)

俳優の紺野美沙子さんが、弊社刊行の西山厚さんのご著書『仏像に会う―53の仏像の写真と物語』の書評をお寄せくださいましたので、ご紹介いたします。 『仏像に会う』、西山厚先生の最新刊が出ましたね。仏像が好きなので、楽しみにページを繰ってみたら、私にとって思い出深い仏像がいくつも掲載されていました。  まず鑑真和上坐像です。このお顔のアップの写真、とても印象的でしょう? 『仏像に会う―53の仏像の写真と物語』より  私と著者の西山先生との最初のご縁は、神戸で行われた「唐招提

これ以上、仏像が好きになってしまったらどうしましょう?(モデル・はな)

モデルのはなさんが、弊社刊行の西山厚さんのご著書『仏像に会う―53の仏像の写真と物語』の書評をお寄せくださいましたので、ご紹介いたします。  気がつけば、仏像の世界に足を踏み入れてから30年ほど経ちます。  大学時代は、教室のプロジェクターに映し出される仏像のスライド写真を見ながら勉強し、卒業してからは、生の仏像を追っかけるようになりました。当時はモデルの仕事で京都に行くことが多かったので、その前後の時間を利用して、近くのお寺に足を運ぶ程度の「やんわり」とした追っかけでし

さだまさし「小さな人生を懸命に生きる人へのエール」――『日本人よ、かくあれ』

歌手のさだまさしさんが、弊社の新刊書籍『日本人よ、かくあれ――大和の森から贈る48の幸せの見つけ方』(岡本彰夫 著、保山耕一 写真)の書評をお寄せくださいましたので、ご紹介いたします。 『上へ上へではなく、奥へ奥へと進みなさい』  僕は岡本彰夫先生に10年以上に亘って深いお付き合いをお許しいただいていますが、岡本先生の言葉は、たとえ厳しくとも常に「情」と「心の奥行き」に満ちています。 「情」とは人間同士の心にとって、最も温かな潤滑油であり「心の奥行き」は、他も我も共