見出し画像

辞典はどれも同じじゃない!お気に入りの漢字辞典はありますか?


1~3年生向けの漢字辞典で
娘が気に入っていたものがあり、
4年生進級に向けて当然のように
同じシリーズの4~6年生向けのものを
買おうとしたら、刊行されておらず。

これは困ったと書店やネットで探して
ようやく見つけたのがこの漢字辞典です。

旺文社 
小学生のための 漢字をおぼえる辞典

川嶋優さん編集、五味太郎さんの絵が
全てのページ、全ての漢字に。なんて贅沢!
もちろんオールカラーです。

それぞれの漢字に、音・訓・筆順はもちろんのこと、
意味、使い方、なりたち、使い分け、
特別な読み、書き方の注意点など様々なことが
載っています。

その漢字を使ったことわざや慣用句なども
載っているものもあり、
漢字を調べるだけでなく読んで楽しい本なのです。

例えば、

「季」
【季語】俳句の中で使われる季節を表すことばを
「季語」と言います。
「古池や蛙とびこむ水の音」では
「蛙」が季語で春を表します。
「季題」ともいいます。
「旗」
●旗をあげる
ー(旗をかかげて戦を始めたことから)
戦争を始める。また事業などを始める。

●旗を巻く
ーかかげていた旗をおろして巻くということで、
降参する。

こんな感じで「もっと知ろう」という項目があります。


それから、音・訓のところに
( )のついているものがあり、
これは中学生以上で習う読みです。

中学受験では
小学生の学力以上のものが要求されるため
とのことですが、受験をしない子でも
知っていて損になることはないですよね。

学校で習うことだけが載っているより、
全ての読み方が載っているほうが、
なんだか誠実で楽しい感じがしませんか?
こういうところが私は好きです。


親子2代にわたって使っているご家庭が
たくさんあるとのことですが、
我が家もそうなる気がします。
気が早いけれど、私に孫ができたら
この漢字辞典を見せてあげたいなぁ。


三省堂 こどもかんじじてん

1~3年生向けで気に入って使っていた辞典は
こちらです。

まず、見た目がかわいい。
これほんとに大事ですよね。

かわいいイラストが全てのページ、
全ての漢字に。
こちらももちろんオールカラー。

音・訓・部首・筆順・意味のほかに、
熟語、反対語、漢字のなりたちや
その漢字を学ぶうえで役立つ知識も載っています。

例えば、

「道」
馬が道ばたの草を食べて
なかなかすすまないことから、
より道をするいみの「道草を食う」ということばが生まれた。
「南」
南東・南西のように、
二つの間の方角をあらわすときには、
「南」が先にくる。
【反対】 南(なん・みなみ)⇔北(ほく・きた)

豆知識があると、
とたんにその漢字が身近に感じられませんか?

漢字の学習に使うとき以外にも
ペラペラと好きにページをめくって読んでいました。


ハードルを低くしてくれるレイアウト


上記の2つと、他の漢字辞典との大きな違いは
レイアウトです。

1年生で習う漢字は、1ページに1文字分。
1ページまるまる1つの漢字に充てられているので、
文字はかなり大きいですし、
余白も十分あってとっても読みやすいんです。

2年生になると、1ページに2文字分。
3年生は1ページに3文字分。
(旺文社の方は、4~6年も1ページに3文字分)
漢字1文字ずつ枠で区切られていて、
すっきりと見やすくレイアウトされています。

まだ辞典になれていない小学生のうちは
(大人になってもそうかもしれないけれど)
辞典のあの文字がずらっと並んでる様に
怯んでしまうんじゃないでしょうか。

その点では、「見やすい」というのは
それだけで漢字学習のハードルを低くしてくれると
思うんです。

イラストや豆知識が載っていることで
さらにこちらに歩み寄ってくれる。
子供の心に寄り添うやさしい辞典だと思います。



漢字辞典は漢字が調べられたら
ひとまず役目は果たしいているのかもしれない。

けれど、漢字が好きになるような、
興味を持てるような、
そんな漢字辞典も作ってくれています。

好きなキャラクターのものでも、
見やすさで選んでも、子供達それぞれが
気に入ったものを見つけられたら良いですね。


漢字を学習する前のもっと小さい子には
この本も素敵。

学習ではなく、漢字そのものを目でみて楽しめます。



『たんけん!本のまち』(https://www.tankenbooks.com)では、子育て中の親たちが、新しい本との出会いにつながる特集やおすすめしたい子どもの本の感想をご紹介しています。