見出し画像

「歩歩是道場」No.54

「ほほこれどうじょう」と読むそうです。
禅の言葉の一つです。

とことん研究したことなど一度もないのですが、少々立ち止まってみたくなったとき、禅の言葉を書物の中に探すことがあります。

この禅語のもとの話はこうです。
あるとき、閑静な修業の場を探していた修行僧が、街に向かおうとやってきた維磨居士に出会い、「あなたはどこから来たのですか」と訊くと、「道場から来たのだ」と返ってきました。

「えっ、その道場はどこにあるのですか」と訊き返すと、すかさず「直心是道場」と答えました。「まっすぐな素直な心を持っていれば、どんなところでも道場、すなわち修業の場である」と。

修行の場はそれぞれの心の内にあるのだから、場所など関係ない、そのすることなすことの一歩一歩が、仏法修行なのだということです。雑念を払い、無心に打ち込めば、どんな条件にあっても自分を磨いたり、夢に近づくことができると教えられます。

夢を持っていても、場所や環境などいろいろな条件が自分に不利だからといって(またはそれを言い訳にして)、先延ばししたり、あきらめてしまう人が多い気がします。

私もそうして、小さないくつかの夢を自ら削ってきたように思います。
心に据えておきたい言葉と出会いました。

感謝

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?