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靭帯・関節包障害を見る上でこれだけは知っておきたい病態と回復過程

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損傷メカニズム

 靭帯は主として、水、I型コラーゲン、Ⅱ型コラーゲンからなり、強大な外力に抵抗できるよになっている。靭帯や関節包の損傷は、長軸方向への伸張ストレスによる組織の損傷を指す。組織によりばらつきがあるものの歪みが10〜30%を超えると完全な断裂に至る。一方、一度の伸張ストレスで断裂に至らないものの、反復して伸張ストレスが加わることで断裂に至ることも示されている。また、伸張ストレスと圧縮ストレスが同時に加わることで組織損傷のリスクが高まる可能性も示唆されている。

損傷タイプ

 損傷のタイプは、損傷が生じる部位によって3種類に分類される。
・実質部での断裂
・剥離骨折
・付着部断裂
 損傷のタイプは骨の成熟過程に依存する。骨の成熟前は剥離骨折がしやすく、骨の成熟に伴い靭帯実質部の断裂が生じやすくなる。

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