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新人セラピストがおさえておくべき組織ごとの病態把握と治癒過程

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医療・スポーツ現場を一年経験し各病態把握の大切さと同時に、それに反比例する知識不足に悩まされていました。そんな、悩みや不安を抱えている治療家は多いはずです。  このマガジンを読む…
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2022年3月の記事一覧

これだけは知っておきたい皮膚障害の病態と回復過程

これだけは知っておきたい皮膚障害の病態と回復過程

損傷メカニズム①損傷メカニズム

・病態 皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層からなる。皮膚の機能としては、感覚器としての作用、体表の保護、排泄作用(汗)、体温調節、栄養分の貯蔵などがある。 皮膚・皮下組織の損傷は、創傷と言われる。「創」と「傷」は異なる損傷のタイプの総称として使用される。「創」は、皮膚の連続性が破綻した状態を指し、「傷」は、皮膚の連続性は保たれた損傷で皮膚の破綻を伴わない状態と定義

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半月板・関節唇障害を見るうえでこれだけは知っておきたい病態と回復過程

半月板・関節唇障害を見るうえでこれだけは知っておきたい病態と回復過程

損傷タイプと重症度

半月板損傷
 半月板は、大腿骨顆部と脛骨プラトーの間にあるC型をした線維軟骨である。荷重負荷に対する緩衝機能の他に、関節の安定性保持、回旋運動の許容、潤滑などの役割がある。
 半月板損傷は単独で損傷する場合もあるが、靭帯(特にACL)損傷に合併する場合もある。受傷機転は、外傷、先天的な形状に起因するもの、加齢による変性に起因するものがある。外傷性の場合、繰り返される軽微な外傷

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