「悪意」にも一定の役割がある。それでも嫌がらせや意地悪を甘んじて受けるのか
ここまで「認知の歪み」について、以下5つの定義を紹介してきました。
10あるうちの、ちょうど半分ですね。
そこで今回はいったん話題を変えて『悪意の科学』という書籍から、私が面白いなと思った話を紹介してみようと思います。
◎悪意にも一定の役割が……
この本では、人が進化する過程でなぜ「悪意」が消滅しなかったのかを考察しています。
詳細は省きますが、悪意にも一定の役割があるとのことでした。
とはいえ嫌がらせや意地悪を甘んじて受ける立場の人は、たまったものではありません。
対抗するために大事なことは、それを逆手に取ることなのです。
◎悪意に対抗するには?
実は、あなたが相手に面と向かって腹を立てれば、彼らはあなたに対して気を遣わなければならなくなります。
悪意を持って罰することで、将来的に相手があなたにより重きを置くように教育できるというわけです。
ただし対人関係に真剣に悩む方は、多かれ少なかれ気遣いができる人なのでしょう。
そんな人が悪意という武器を振り回すのは性に合わないと思います。
しかしそれでも、今コストをかけて相手に立ち合わなければ、のちのちもっとひどい目にあってしまいます。
実際、そんな苦い経験をしたことはないでしょうか……?
◎第三者を味方に付けられるか
また、難しいのは、第三者を味方に付けられるかどうかです。
残念ながら自分自身のために意地の悪い人を罰しても、必ずしも周囲は味方になってくれません。
あくまで第三者の立場として、か弱き人を罰する……世の中ではそんなヒーローが好まれるというのです。
こうなると自分がどんな立場・タイミングで相手を罰すべきなのか、よくわからなくなってしまいますね。
◎"怒らせてはいけない人物"という評判を得る
あらためて伝えたいことは、「あなたがときどき手ごわい相手を攻撃する。そうすれば"怒らせてはいけない人物"という評判を手に入れられる」ということです。
悪意が世の中を動かしている側面もあることを自覚しつつ、ときには勇気を出して対抗する……そんな他人との付き合い方も、どこか頭の中に入れておいた方がいいのでしょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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