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もはや危険信号では!? 人生の豊かさを奪う「マイナス化思考」

私は字が汚い方で、これをコンプレックスに感じています。
ところが、そんな字を「きれいな字だね」とほめてくれる場合がまれにあるのです(ちなみに以下の書籍は役に立ちますよ)。

そのようなふうにほめてくれるとき、私は、つい「全然そんなことないよ」と否定してしまいます。

◎何でもないことを悪い出来事にすり替える

この程度の反応なら「謙遜」と呼んでいいレベルでしょうか。

しかしこれが行き過ぎると痛ましいものです。

前回、「心のフィルター」の話をしましたが、これがさらに悪化すると、いわゆる「マイナス化思考」に陥ります。

これは何でもないことや良かったことを悪い出来事にすり替えてしまう思考のことで、「認知の歪み」の中でもたちが悪いものです。
人間関係の維持もおぼつかなくなるでしょう。

たとえば、いつも自分を三流のピアノ演奏家だと考えている人は、うまく弾けないと「やっぱり自分はダメなんだ」と考えてしまいます。
そういう人は、上手に演奏できたとしても「これはたまたまうまくいっただけ」だと認識してしまうのです。

これがさらに進むと、ときにはうつ病を引き起こします。

◎うつ病の思考とは

うつ病について、適切な例が思いつかなかったので、書籍『いやな気分よさようなら コンパクト版』から内容を引っ張ってきましょう(少しアレンジしました)。

「私はどうしようもない人間なので、誰一人かまってくれないのです」と考える患者は、退院時にたくさんの病院スタッフが見送ってくれたことが目に入りません。

家族や友人が心配してくれていることも認めず、「みんな私のことを知らないのです。私は腐っていて、この世で一番質の悪い人間です。一瞬でも誰かが私のことを好いてくれることなんてありえません」と、明らかに現実と異なる信念を持ってしまいます。

いやな気分よさようなら コンパクト版

◎良い出来事を無視しない

ぜひ皆さんには、良い出来事があったら無視することなく、喜んで受け入れてほしく思います
極端な「マイナス化思考」は、人生の豊かさを必要以上に奪ってしまうことでしょう。

私も字をほめられたら、素直に「ありがとう」と言える人でありたいものです。
人間関係もきっと良い方に進展するのではないでしょうか。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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