記事などの具体的な方向性について

 このnoteでは、大きなテーマとして、①金融調節・金融政策の解説、②金融経済史、③金融政策対応、の三つを想定しています。まず、①は、「公開市場操作」などの専門用語の解読、金融調節の捉え方、それに立脚した金融政策運営について、私が取材で得た解釈に基づいて、解説していくつもりです。教科書・専門書的ではない分かりやすい記述に務めます。

 次に②の金融経済史について。これは、例えば「経済白書」などを読めば把握できますが、その場合、私たちは「神」の視点で過去を回顧することになります。私たちは1980年代後半のバブルが崩壊して長期低迷に陥ったことを知っています。そうすると、1990年代の景気判断は総じて間違いの連続とみなすだけで終わってしまいます。

 なぜ、間違えたのか、ただの楽観だったのか、あるいは本当に予見不能だったのか。そうした情報は、なかなか知ることは難しいのが実情です。過去の各時点で、金融経済の光景はどう映っていたのか。たまたまバブル崩壊過程を取材する機会に恵まれた私の目に金融経済がどう映ったのかを解説していきたいと思います。

 ③の金融政策対応も、取材の目を通じた再解釈となります。日銀のホームページは決定会合議事録など潤沢に資料があります。しかし、政策変更における判断は得てしてジャンプし、公開情報では変化を捉えきれません。タッチーな領域ですが、可能な限り、知り得たことを記したいと思います。また、政策運営の軌跡を追いつつ、重要度に応じた再整理も試みるつもりです。

 このほか、マクロ政策、金融仲介機能、金融システム、金融行政、金融市場などもトピックス的に取り上げていく予定です。主としてプレミアム向けとなりますが、マスコミ論や取材事情、日銀人事の読み方なども解説しようと思います。メルマガ初期の頃、評判の良かった(?)転職記も時代背景を知るのにうってつけなので、改めて紹介する予定です。

 もちろん、みなさんのご意見・ご要望があれば、可能な限り対応していく方針です。現状、記事は週に1~2本をメドにアップしていく予定ですが、今月はややピッチを上げて、多めの掲載を目指します。オンライン懇談などは、技術面の慣れにまだ自信がなく、記事更新が軌道に乗った段階で開催を予定しております。もう少し、お時間をください。

 よろしくお願いします。

 

  


 

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