本石町日記(窪園博俊)

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 金融機関でマーケット業務に携わりたい方、これからマーケット業務に関わる可能性がある方、あるいは個人としてマーケット業務に強い関心を持つ方などを対象にしています。マーケットの中心に位置するセントラルバンキング業務について教科書にはない解説・勉強会などを行う予定です。  ヤフーで発行するメルマガは、週間で起きつつある事態を追いかけていますが、こちらでは、現在の金融政策と今後の展開を把握する上で重要となる、過去の軌跡の実情(オフレコ的なところも含めて)を時系列で解説します。  ベテランの方々は、過去の蓄積があるために、現在進行形で政策を追えますが、途中参加の場合は、キャッチアップが大変です。こちらでは、そうした方々への、手助けとなる動線の役割を果たしたい、と思っております。  もちろん、メルマガの読者がこちらに参加されるのは大歓迎です。掲示板等を利用して、意見交換などができれば幸いです。よろしくお願いします。  

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このnoteの動機となった配属ガチャの大外れ

 サラリーマン社会では、「配属」は職業人生の運命を左右する一大事です。ただ、配属(or異動)でどこに回されるかは、神のみぞ知る世界で、当たりのガチャを祈るしかありません。私の場合、今の会社における最初のガチャは大外れでした。深い絶望とはこのことでした(このエントリーはnote紹介もかねて無料としています)。  ところが、です。いきなり大外れとなったガチャは、結果的には大当たりとなり、このnoteを始める大きな動機となりました。この話は、テーマ分類では「キャリア」に入るでしょ

    • 介入で有名になった「財政要因」とは=政府と民間のお金のやり取りと資金変動

       政府・日銀が円買い・ドル売り介入を行い(注1)、介入規模がすかさず推計されました。推計のベースになるのは、日銀の「資金需給表」です。この表における「財政要因」がカギを握ります。当noteでは、こちらで推計方法を紹介済みですが、改めて「財政要因」とは何かについて解説します。インタバンク市場の入門編となります。

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      • 「タカ派」なのに円安が加速するのはなぜ?=法的に正しく、現実にそぐわない誠実な答弁

         日銀は26日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決めました。広く予想された決定でしたが、結果公表後から円安が進み、植田和男総裁の会見を経て円安が加速する展開となりました。政策運営のロジックは「タカ派」的ですが、それでも円安が進展した構図を、法律上の建付けの観点から読み解いてみたいと思います。

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        • ベースマネーを制御するのは誰か=銀行主導で量的緩和が再拡大!?

           こちらによると、メガバンク三行の日銀当座預金残高(3月16~4月15日)増加しました。マイナス金利解除に伴って当座預金に利息がついたことが増加要因と指摘されています。ただし、「どんどん積めばたくさん利息をもらえる」わけではありません。ベースマネーを制御するのは日銀だからです。銀行がいくらでも積めると、量的緩和が再拡大してしまいます。

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          介入で有名になった「財政要因」とは=政府と民間のお金のやり取りと資金変動

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           政府・日銀が円買い・ドル売り介入を行い(注1)、介入規模がすかさず推計されました。推計のベースになるのは、日銀の「資金需給表」です。この表における「財政要因」がカギを握ります。当noteでは、こちらで推計方法を紹介済みですが、改めて「財政要因」とは何かについて解説します。インタバンク市場の入門編となります。

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           日銀は26日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決めました。広く予想された決定でしたが、結果公表後から円安が進み、植田和男総裁の会見を経て円安が加速する展開となりました。政策運営のロジックは「タカ派」的ですが、それでも円安が進展した構図を、法律上の建付けの観点から読み解いてみたいと思います。

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          ベースマネーを制御するのは誰か=銀行主導で量的緩和が再拡大!?

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           こちらによると、メガバンク三行の日銀当座預金残高(3月16~4月15日)増加しました。マイナス金利解除に伴って当座預金に利息がついたことが増加要因と指摘されています。ただし、「どんどん積めばたくさん利息をもらえる」わけではありません。ベースマネーを制御するのは日銀だからです。銀行がいくらでも積めると、量的緩和が再拡大してしまいます。

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          ベースマネーを制御するのは誰か=銀行主導で量的緩和が再拡大!?

          完全無欠の日銀文学で何が起きたのか=『デリヴァティヴズ』の謎

          「スタンダードプラン」他に参加すると最後まで読めます

           マイナス金利解除後で初となる「展望リポート」公表を今月末に控え、債券市場は追加利上げの思惑で少しざわついていますが、それはさておき、今回は軽い読み物を。「日銀文学」と言えば、誤字脱字はもちろん、用語・表記の揃った完全無欠の文章を思い起こしますが、それでも極めて稀に「奇妙な単語」が登場します。その謎を解明したいと思います。

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          完全無欠の日銀文学で何が起きたのか=『デリヴァティヴズ』の謎

          新たな金利政策の特徴=誘導水準と付利金利と基準貸付の関係

          「スタンダードプラン」他に参加すると最後まで読めます

           日銀が19日にマイナス金利解除などを決め、金融政策はシンプルな金利操作に復帰しました。ただ、金利操作とは言っても、かつてとは金利の動かし方は異なります。こちらの続編にもなりますが、大量の当座預金を抱えて利上げしていく新たな金利政策の特徴を解説します。後段では、誘導金利と付利金利と補完貸付金利の関係性を説明します。

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          「リーク」についての雑感

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          「リーク」についての雑感

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          完全無欠の日銀文学で何が起きたのか=『デリヴァティヴズ』の謎

           マイナス金利解除後で初となる「展望リポート」公表を今月末に控え、債券市場は追加利上げの思惑で少しざわついていますが、それはさておき、今回は軽い読み物を。「日銀文学」と言えば、誤字脱字はもちろん、用語・表記の揃った完全無欠の文章を思い起こしますが、それでも極めて稀に「奇妙な単語」が登場します。その謎を解明したいと思います。

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           日銀が19日にマイナス金利解除などを決め、金融政策はシンプルな金利操作に復帰しました。ただ、金利操作とは言っても、かつてとは金利の動かし方は異なります。こちらの続編にもなりますが、大量の当座預金を抱えて利上げしていく新たな金利政策の特徴を解説します。後段では、誘導金利と付利金利と補完貸付金利の関係性を説明します。

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          なぜ「議案」がリークされるのか=日銀決定プロセス(ロジ)で読み解く

           日銀が3月18、19日に開催した金融政策決定会合で、マイナス金利解除などを決めました。その際に、マイナス金利解除が提案された、との速報が流れました。まるで会合出席者の誰かがメディアに実況中継しているかのようです。なぜ、そのようなことが起きるのかを政策決定のプロセス(ロジ)の側面から読み解いてみます。

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          「ロンバート・ストーリー(補完貸付導入物語)」=それは「予告ホームラン」で始まった

           今回は、前回利上げ局面(2006、7年)で活発に利用された補完貸付制度(ロンバート型貸出)の導入経緯の解説です。見出しは「ロンバード・ストリート」(注1)をもじったものです。導入は2001年で、個別銀行向け貸出政策(最後の貸し手=LLR=レンダー・オブ・ラスト・リゾート)の大転換でした。そして、「予告ホームラン」で導入物語は始まります。

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          「ロンバート・ストーリー(補完貸付導入物語)」=それは…

          前回利上げ局面の「波乱」=日銀調節現場はなぜ翻弄されたのか

           日銀のマイナス金利解除が迫ってきました。解除後の焦点は、追加利上げとなります。今のところ、日銀は追加利上げを急がず、ゆっくり進める方針とみられます。ここでは、回顧録として、前回の利上げ局面(2006、7年)でインタバンク市場が「波乱」が起きた顛末を紹介します。利上げの「即時実施」に日銀の調節現場は翻弄されることになりました。

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          前回利上げ局面の「波乱」=日銀調節現場はなぜ翻弄された…

          「安く買い叩かれる」という誤解=新卒一括採用の功罪

           こちらのポストを受けて、自省も込めて、新卒一括採用の功罪を改めて検証したいと思います。「『働き方改革』でどうなるの?」と重なるテーマです。「自省も込めて」の意味は、私自身が新卒時に一括採用を否定的に捉えて苦労したからです。まずは、決して「安く買い叩かれて経済の養分になっている」わけではありません。以下、詳しく解説します。

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          「安く買い叩かれる」という誤解=新卒一括採用の功罪

          2006年のバブル予防=BISが絶賛(?)した日銀解除劇

           日経平均株価がバブル期の最高値(1989年の3万8915円87銭)を更新しました。おりしも、日銀はマイナス金利解除に前向きで、あたかもバブル予防で引き締めに動くかのようです。もちろん、現在の日銀はバブルを懸念していませんが、実は前回の引き締め局面である2006年はバブル予防とみなされました。その顛末を紹介します。

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          2006年のバブル予防=BISが絶賛(?)した日銀解除…

          シンガポールの「シンシア」=バブルの思い出(読み物)

           今回は軽い読み物です。日経平均株価がバブル期の最高値を突破しました。マスコミ報道では思い出のシーンとして、「ジュリアナ東京」などディスコのお立ち台で踊る女性を紹介しています(注1)。当時の私は、ディスコに行く気力もない疲弊したサラリーマンでしたが、一つだけバブルのおかげかもしれない思い出があります。生涯で唯一の「海外出張」です。これに絡む話です。

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          シンガポールの「シンシア」=バブルの思い出(読み物)

          円安が助長する「アリ国家」の困窮と分断=「仮面の黒字国」と日銀論文で読み解く

           「『アリとキリギリス』で考える通貨政策」で、日本にとって円安のデメリットを解説しました。ちょうど、みずほ銀行の唐鎌大輔さんが「日本は『仮面の黒字国』」という力作を公表。日銀から「国際経済環境の変化と日本経済」との論文が出され、両者を参照しつつ、円安によって「アリ国家」日本の困窮と分断が助長される構図を読み解いてみます。  「アリとキリギリス」の趣旨は以下の通りです。①戦後の日本は製造業が発達して奇跡の復興を遂げる ②しかし、輸出で勝った結果、巨額の貿易黒字を計上。変動相場

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          円安が助長する「アリ国家」の困窮と分断=「仮面の黒字国…

          日銀、精一杯の「告白」で解除を示唆=内田副総裁の講演も駆使

           日銀がマイナス金利解除に向けて、一段と対話を強化しています。まず「展望リポート」と総裁会見で、対話の第一弾を行いました。次に「主な意見」が対話の第二弾となりました。そして、8日には内田真一副総裁の講演が第三弾の対話となり、解除はほぼ確定的となりました。「告白」の苦手な日銀が精一杯の解除示唆を行った経緯をまとめました。

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          日銀、精一杯の「告白」で解除を示唆=内田副総裁の講演も…

          そもそも日銀の『主な意見』とは何か=創設経緯と使い方について

           日銀が先月22~23日に開催した「金融政策決定会合における主な意見」(以下、『主な意見』)で、改めてマイナス金利の解除に前向きな姿勢を示しました。これにより、解除機運が一段と広がりました。マスコミ各社も盛んに『主な意見』を取り上げ、急に知名度が高まった感があります。ここでは情報発信ツールとしての『主な意見』の創設経緯と使い方を解説します。

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          そもそも日銀の『主な意見』とは何か=創設経緯と使い方に…