マガジンのカバー画像

中学受験 親の役割

36
中学受験での親の役割についての記事をまとめています
運営しているクリエイター

#思考力

「子どもの思考力を育てる秘訣」No.15

「子どもの思考力を育てる秘訣」No.15

国語の読解力と思考力の錬成
 国語の問題の解法に際しては「作者の意図」とか「考え」、あるいは「登場人物の気持ち」を汲み取って、その内容でいえば作者に寄り添う姿勢を必要とします。問題文章の中に自分を同化させる必要があります。実は算数の問題を解くときも国語に対応することと同様な対応が要求されます。算数の作問者はこの問題を与えることによりどのような算数力を試そうとしているのかを必ず意図して作問しているわ

もっとみる
「子どもの思考力を育てる秘訣」

「子どもの思考力を育てる秘訣」

 「算数難問の解き方に必要な頭脳とは?」
思考力の発展に繋がるポイントをお話していきます。資料⑧をご覧ください。

 ① 数理論的に次の展開に繋げていく力を造り上げることができるか?
 論理的にどんどん積み上げていくことができるかどうか。このことは入学試験の出題形式に如実に現れていることは先述の誘導形式、導入形式という形で述べました。それ故、低学年の間から計算の練習時にも「たしかめ」の練習をする。

もっとみる
「子どもの思考力を育てる秘訣」

「子どもの思考力を育てる秘訣」

1.はじめに
 私は五十数年間「算数」という教科指導を通じて「子どもの思考力を育てる秘訣」について考え続けて参りました。最近になって、自分の経験に照らしてある考えを持つに至りました。その思いを述べさせていただきたいと思います。

一言で言えば「思考力」を育むにはどのような「鍛錬」をすればよいのかということに尽きます。「思考力」とは読んで字の如く「思い考える力」であります。しかし問題はこの力をどう育

もっとみる
「子どもの思考力を育てる秘訣」

「子どもの思考力を育てる秘訣」

2.中学入試における事例
 最近の中学入試で難関といわれている中学校がこぞって追求しているのが子どもたちの持っている「知識」を「どういう状況でどのように駆使したらいいのか」という正にその「知恵」を問う問題であります
 ゆとり教育後の「考える力」を試す、正に「知恵」の部分を問う問題が多く出題されています。一例を挙げますと、甲陽学院中学校という学校で出題されました問題を取り上げてみます。以下にその入試

もっとみる
「子どもの思考力を育てる秘訣」

「子どもの思考力を育てる秘訣」



3.知識偏重思想からの脱却
 以上、述べてきたことを別の言葉で表現すると「知識偏重思想からの脱却」なのです。子どもたちが将来自分一人で生きていくときに必要なものというのは「知識」だけでは駄目で、その「知識」を駆使するための「知恵」、これが最大のポイントになってくるわけです。そういう「知識」を上手に使っていく力を持っている子どもの方が伸びるという現実があるからではないでしょうか。私自身も長年の経

もっとみる