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「東京の生活史」という本を途中まで読んでみて

 こんばんは。

 今日は読書体験について初めて投稿を書いてみます。幼いころから読書感想文は苦手でした…。今まで挑戦してこなかったのですが、最後まで温かい目で読んでいただけると幸いです。

「東京の生活史」を読み始めた経緯

 私は、この春休みは本をよく読んでいました。そんな中で、筑摩書房から出ている岸政彦さん編集の「東京の生活史」を大学図書館で借りる機会を得ました。「東京の生活史」という本は1,000ページを超える内容で非常に分厚いです。1から100全部読み切る自信はありませんでしたが、とにかく読んでみたいと思って大学の図書館で借りました。

 もともとこの本に出会ったのは、書店で「東京の生活史」の姉妹本である「大阪の生活史」に出会ったのがきっかけです。初めはその分厚さに驚いて、惹かれました。こんなに分厚い本どうやって読むんだろうって思いました。こんな分厚いなんて、足の小指に落ちてきたら骨折するぞって思いました。気になったのはその分厚さだけではなくて、150人に150人がインタビューしたという内容です。私は来年うまくいけば卒業研究を書く事になります。たくさんの人生をどのように聞き取り、どのようにして1冊の本にしたのかとても興味がわきました。

読んでみて、感じた事。

 読んでみたいところを目次から探して、読みたいときに読んでみようと思って読み進めていきました。初めて開いたとき、1ページに文字のブロックが2段あってかなりの文字量を感じました(お恥ずかしながらこのような形式の本を初めて読みました)。以前から本を読むのが好きではあるけど、読む速度が遅くてすぐに疲れてしまうから、その文字量を見てうろたえました。しかし、一問ごとに読み進めていくごとにすらすら読めていくんです。なんというか、聞き手と語り手のやりとりにストレスを感じなくて、語りに入り込んでいける感じです。自然なんですよね。聞き手と語り手がインタビューしているのをその場で見ているような感覚になります。

 岸政彦さんのあとがきを読んで、聞き手を集めるのに工夫されたと書かれていて、なんかストンと納得した部分がありました。どう語りを引き出すか、その語りをどのように形にするかは、その場にいる聞き手の人にしかわからない事なのかもしれないと思いました。そして何より、語りを読んでいくのが面白かったです。この本にまた戻ってくれば、自分の経験したことのない様々な話が読めると、そう思っただけで開くのが楽しみになりました。ワクワクしながら読みました。

 1人の人生を語るとき、それは膨大な文字数になります。それを1万字にまとめ上げて何かを表現できるというのは(そこには当然浮かび上がってこないものもあるかもしれないけれど)、本や論文などを読み慣れていない私には新たな発見でした。卒業研究の報告書が最低2万字で怯えていましたが、今は2万字は足りないのかもって感じます(実際書けるかは別として)。1つのテーマ(1人)について語るのは大変なんだとひしひし感じます。

まとめ

 ここまで書いたのはあくまで、「東京の生活史」を途中まで読んだという話です。大学の勉強が始まってしまうため、もう明日には離れ離れになってしまうことがとても悲しいです。とても愛着を感じていた本でした。読んだ話は忘れないようにタイトルをメモしました。プロジェクトHPを出版社が作っていたので、そのリンクをここにも貼ります。

この本を読めて良かったです。自分でこの本が買えるようになったら、買って全ての語りを読み切りたいです。読み切った時、まだこのnoteを続けていたら、また投稿を書きたいと思います。


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