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備忘録。ウォンカとチョコレート工場のはじまり

2023,12/15 ウォンカとチョコレート工場のはじまり

1971年の前日譚である本作、ティムバートンワールドしか見ていなかったのでより新生に楽しめた前提条件を書き記しておく。

さて、印象に残ったのは構図である。エンタメを見直してみようかと思ったくらい(あれは監督の意図か?)人物の文脈を読みとらせる構図が美しかった。一方で情景の乏しさはあったもののリズミカルでかつ凝りすぎないユーモアさに笑いが込み上げる中毒だがチョコっぽくて美味しい。

全体で俯瞰すると確かに感情のジェットコースターだったけれどなんでもディズニーアニメーションで鑑賞し享楽するよりも俄然味わいあるような気がするくらい一つ一つのコンテンツが楽しめるのではないか?と思った次第。

カラフル作品だからこそ、光の使い方って難しいよなぁテクニカルのことを考えてる暇を暴風が迫ってくるように感情がくるくる回転していて没入させしようとして自分を俯瞰している自分に気がついて二重の没入に苦笑しつつも劇中のdance がThe theater jazz dance 多めでそうきたかと思いつつ( エスニックさが際立ってない)、音楽も独特なハープであったり、クラリネット然りピアノの存在具合とか。ミュージカル映画ではよく出るような音響音楽と言っていいのか空間音楽と言っていいのかなんかその感じの印象が強めだがやっぱりどなたでも楽しめるエンタメ的な映画であることを証明しすぎな気もしてる。

ヒューグラント演じるウンパルンパの独創性が、単なるエスニックなスパイスで終えない紳士感がこれまたクセがあって歪曲しても侮辱するどころか空想のジェントルマンシップな振る舞いがより作品を邪魔しない。ヒューグラントのファン僕にとっては役柄に変身したというより登場人物と役者が相互内住しているように見えて感慨深い。

ところで観た人に聞いてみたい、この作品にとってのチョコとはあなたにとって何ですか?

(余談であるが個人的にはあまり万人する映画が好きではなく、それはつまりお腹いっぱいの夢と希望が詰まった幕の内弁当って言うよりもオードブルみたいなものが、まぁ苦手なわけで。でもこの映画は楽しめた。それは自己分析的な話ではあるがティムバートンの世界が好きというよりもチャーリーとチョコレート工場という作品そのものが好きだったのだろう。)

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