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感想記. 「僕たちはみんな大人になれなかった」

ネタバレになるかもなので, 先に言っておくと“僕たちはみんな大人になれなかった” を観た感想です. 

以下, 無編集.

時間は午前2:38. 映像を見ながら考える“普通”. たまにはいいか, 普通ってなんだろう, 真面目に考えてみる. まず先入観から紐解こう. そうだ, 普通っていうやつは大抵何も考えていない. 人類の普遍性や統計に普通なんてものは平均か中央値でしかないわけでそれも文化や時代によって変わってしまうものだ. つまり変遷する.サザエさんやちびまる子ちゃんに見る家庭像が今に見る“普通の家庭”であると言えないのは明白だ. “普通”とは数量的中央値や平均ではない. イメージの問題だろうか. それも環境によって変わる. そうなると僕の普通と君の普通はきっと違う. 10代に草臥れるほど考えた, とんがって生きることはチコちゃんの「ぼーっと生きてんじゃねぇよ」に対する甘酸っぱい回答かもしれないけれど, 名言という言葉に酔っている幼さを証明しているようなものだと分かる.自己啓発本がビジネスポルノと言われて久しいのにも近さを感じる. とんがらないことが普通なのか?だとしたら, 普通とは普通ではない人のことを一生涯理解し得ないだろう. 「普通がいい」という言葉はとんがったやつにしか分からない. そんなことを考えていると“当たり前のことを当たり前に”という言葉が頭をよぎる. 平々凡々を思考停止の奴隷だと考えていた時期があった. あながち間違ってはいない. 人類の営みを当たり前にこなす事ができるのは素晴らしい. これを普通というのだろうか?型を守ることを普通と呼ぶのか. そうなると永劫たる停滞をそう呼ぶのだろう. 環境に適応できずに死にゆく人類を普通と呼べるだろうか?突拍子のない時間を過ごすことが普通なのか?普通から逃げる人類と普通を目指す人類と. なるほど, 大多数の人の言う“普通”とは過去の自分が作り上げたイメージのことをいうのだろう.

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