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りばいばる#173 オランダの現地校 驚きの水泳の授業 〜道中編

これは2019年11月23日に投稿した記事の"りばいばる"です。

娘達が通うオランダの現地小学校は日本と違って広い運動場や体育館やプールがないので、そういった面では日本の方が圧倒的に優れていると言えるかもしれません。

運動会がないのは寂しいなあと当初は思っていたのですが、年に一度のスポーツデイでは近くのグラウンドに出向いてゆる~く体を動かし、アイスを配られて子供達はご機嫌で帰って来ますし、日本語補習校に通い始めたことで、毎年日本人合同運動会に参加でき、そこは問題なくなりました。

しかし、コロナの影響で2020年、2021年と運動会も中止が続いています。
来年はどうなることやら。

僕の母校の小学校(もちろん日本です。)には超巨大な50mプールがあり、団塊Jr世代の為、一学年約350人が一斉に50mプールをグルグルかき回し、巨大な流れるプールを作ったり、水中の碁石を拾ったり、水泳の時間は楽しかった思い出が強く、オランダの小学校にプールがないことが分かってから、ずっと残念な気持ちを引きずっていたのですが、5月の連休明けに、グループ5(日本の小3に相当)に所属する長女の担任の先生から学校のメールシステムを通じてプールの授業に自転車で同伴出来る保護者ボランティア募集の要請があり、外の施設でプールの授業が行われることを確信し、やっぱりプールの授業あるやん!良かったー!と思った訳です。

我が家が暮らすデルフトにもスイミング施設がいくつかあって、子育て世代の日本人ママさん達を中心に、小学校低学年ぐらいからスイミングに通わせて、ディプロマ(卒業資格)を取っておかないと、水泳の授業やプライベートでプールに遊びに行くときなどもライフジャケットなどを着用しなくてはいけなかったり、保護者同伴でないとプールに入れない決まりだとかで、水泳の授業の時は少し恥ずかしい思いをするから早くスイミングに通わせた方がいいのでは?という情報が飛び交っていました。

あいにく我が家はスイミングに通わせるお金と時間の余裕がまだなく、気にはなっているもののズルズル時間が経つ内に、長女の水泳の授業が始まってしまったのです。

学校から最寄りのプール施設までグループ5のクラスメイト全員で自転車で走るにあたり、毎週木曜の午後に3名の保護者の同伴が必要ということで、まだドライバーサービスの予約のなかった2週分に名乗りを挙げました。

クラスのみんなで授業時間内に自転車で出かけるなんて楽し過ぎるのと、ディプロマを取っていないと恥ずかしい思いをするというのはどういうことか?娘には申し訳ないのですが、この目で確かめようという思惑です。

我が娘達は僕と妻の遺伝子を見事に受け継いで、平均身長を大きく下回る為、長女のその小さなボディに合う自転車は低年齢用の小さな自転車でした。(長女の自転車は朝、学校へ車で運びます。)

同伴当日、12:30頃学校に来るように言われ、少し早めの昼食を済ませ、運動不足の体に鞭打って自転車を走らせ学校に着くと、子供達は黄色の蛍光のベストを着用し、親はオレンジの蛍光のベストを渡され、それぞれが所有する自転車の準備に取り掛かります。

あらかじめ自転車の列の順番が決まっており、長女は最後尾で僕がフォローすることに。

長女曰く、自分はどうしてもみんなより遅れるから、今までは他の保護者が長女の背中を押しながら並走してくれたそうで、今回は僕が長女の背中を押す番です。

よくクラスメイトが自転車で登校して来る時に、車道側、つまり、オランダは右側通行なので子供の左側に親が来て、右手で子供の背中を押しながら並走する姿を見かけていたので、あれをやればいいんだなと。

水泳に行くクラスの列がスタートし、長女と僕も自転車をこぎ始め、しばらく進むと、車が止まってくれたり、道行く人がニコニコと見守ってくれたり、いつも車を運転する側なので、逆の景色が新鮮です。

しかし、クラスメイトのチャリの速いこと!

ドンドン離されてしまい、カーブを曲がる度に前の子の姿が見えなくて迷ってしまうんじゃないかとヒヤヒヤしながら長女に寄り添い疾走します。

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なるべく自力でいきたいという長女の主張を尊重していましたが、もうそろそろヤバいっ!というところで長女の背中を押そうと右手を離し左片手運転で並走しようとすると、フラついてなかなか上手く長女の背中を押せません。

他の保護者はいつも安定して子供の背中を押しているのに、なぜ僕に出来ない!?

しばらくフラつきながら何度かトライしていてふと気付きました。右利きだからやないか!?

そうなんです。右利きは左手だけで自転車の片手運転するとフラフラ安定しないんです。

試しに長女の右側に回って右手で片手運転、左手で背中を押すとあら不思議、スイスイいくではあーりませんか!(チャーリー浜 再び)

しかし右側通行の自転車道の車道側に娘を晒すわけにもいかず、根性で左片手運転&右手で長女の腕を掴んで全力疾走!

足に乳酸を溜めながら何とか前を走る列を捉え、スイミング施設に到着しました。

しかし結構距離があるなーと後ほどGoogle mapで測ってみたところ片道約2.3km。

運動不足の45歳と6歳児ぐらいの体の大きさの女の子(現在10歳 2019年11月現在)にはなかなかの運動量です。

水泳の授業が始まる前に僕と娘は体力の3分の2を消耗してしまい、フラフラになりながら水泳の授業に臨むのでありました。

つづく・・・

2021年9月末現在。長女は大人用のママチャリのサドルを一番低くして乗りこなし、何とかクラスメイトのスピードに付いて行っているようです。

スイミングでもディプロマAも無事取得し、(現在ディプロマC取得まであと少し)ライフジャケットもとっくに卒業し、水泳の授業を心底楽しんでいるそうです。

子どもはほっといても成長しますねw

オランダサポート_ONLINESHOP
ドライバーサービス_20201123


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