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ほどよく働きたい

この間、「櫻井・有吉THE夜会」で究極の2択っていう話題で吉住さんが「たくさんお金もらえるけど8時間座りっぱなし」と「生活できないくらいのお金しかもらえないけどやりがいのある仕事」どちらがいいかと言っていた。

まさしく、今わたしは前者で。

わたしも昔は、お金もらえる方がいい、やりがいなんてなくていいと「働く努力をしないでお金もらいたい(「モテる努力をしないでモテたい)」と歌いたいくらい忙しい会社で働きながら思っていた。

去年会社が倒産してそれに伴い転職した。運よく前の会社より1万円給料は上がったし、年棒制なので提示の金額を14で割った額が月給、その月給分を夏冬業績がどうであれ減らず(まあ増えずともいえるんだけど)に出るという。これはこのコロナ禍、とてもいい話だった。そんな高給ではないが給料も下がらず、生活を維持できるのはとても嬉しかった。

いい話なんだけど、仕事がない。仕事が無いのに朝9時から夜6時まで拘束される。これは結構どうだ。ついにnoteを書いてなんとなく仕事しているふりをしてしまうくらい、ヒマヒマなのだ。まあ仕事が無いと言っても全くないわけじゃなく、来たメールや電話・FAXを処理するくらいの仕事はもちろんある。でもすぐ終わっちゃう。前の会社が時間に追われて電話鳴りまくりという会社だったので最初は天国かと思った。
わーらくちーーん。これで給料もらえるなんてーーTwitterでもみよーーう。

しかし次第にちょこちょこ来るメールを処理して8時間拘束されるつらさと、これで給料もらっていいのかという後ろめたさと、このままこの会社にいていいんだろうかという将来への不安。

会社の事務方の長が一人背負うタイプの、残業しちゃうタイプの、なんなら土日も出ちゃうタイプの。人に振るくらいなら自分でやったほうが早いんで!系の。

入社してからも特に仕事は教わらず、なんか自分で仕事を見つけて営業のアシスタント的な立ち位置をとりあえず作った。自分で。営業さんに聞くと「まあもう、誰がいくら言ってもだめなのよ。そうやって事務の子みんな辞めていったし。」と。その営業さんからのメールやその取引先からメールや電話が来るようになってなんとかちょっと仕事している感は持つことができた。資料作成し、いろいろ仕事の流れも構築できた。

私も入社してから今まで「これやりますよ、あれやればいいですか?」と仕事を仰いだ。そのたびに「大丈夫です」「じゃあこれだけお願いします(雑務)」うーん。そのやり取りも疲れて次第に声をかけることすらしなくなってしまった。

転職しよう。まだ1年しか経ってないけど転職しよう。

と、業務中にビズ〇ーチ!とかリ〇ルートエー〇ェントとか登録した(幸いにも席がちょっと離れ小島なので画面を見られることはない。)ハローワークにも登録した。
去年作った職務経歴書や履歴書をブラッシュアップして、あーーーこの就活のめんどくささこれこれーーーこれもう二度としたくないって去年心に決めたのにーー。履歴書用の写真も撮り、自分の老け具合に1年ぶりに愕然としたりした。

でも前回と違うのはお尻が決まってないのだ。決まったら辞めればいい。それまではぬくぬくと楽しながら給料もらえばいいのだ。私にはハローワーク登録証もあるし履歴書も証明写真もあるし、転職サイトも登録して担当コンサルタントに色々添削されながら作った職務経歴書もある。
会社の人はしらないだろう、会社のPCで職務経歴書をつくり、ハローワークインターネットサービスを閲覧し、転職サイトの求人に「気になる」ボタンを押していることを。

それだけで、ちょっと気が楽になった。

嵐のラジオだかシークレットトークだかで、相葉くんが「働くとは」というお題に「ちょっと意味が違うかもしれないけど働いた後のビールって美味しいよね」って言っていた。

程よく働きたい。うん、働いた後のビールって美味しいよね。



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